9月になりましたが秋とは思えない暑さが続きます。台風もいくつかきていますので、背の高い植物は支柱をしたり、倒伏防止をしたりと、台風対策もしっかり行いましょう。
「ブルーキャッツアイ」という商品名で売られています。上下に開く青い花弁の中央に白い柄縦に入るところが猫の目のようだからでしょう。ブラジル原産のゴマノハグサ科の多年草です。英名で「ブラジルのキンギョソウ」という意味があるように、大きなキンギョソウのようです。
耐寒性がないので、鉢植えで管理し、冬は室内に取り込みます。日当たりのよい場所におきます。多湿に弱いので、水のやりすぎに注意しましょう。花がらはこまめに摘み取り、花後は1/3程度に切り戻しましょう。
▲オタカンサス 鮮やかなブルーの花が咲きます |
オタカンサス花 猫の目?キンギョソウにも似ています |
南ヨーロッパ原産のシソ科の多年草です。学名はギリシア語で「美しいハッカ(ミント)」という意味が由来していて、葉をちぎるとハッカのような香りがします。
日当たりと水はけがよい場所を好みます。たくさん枝が伸びますので、風通しをよくするため、込み合った枝を剪定しながら管理します。挿し芽やこぼれ種子で増やせます。
▲カラミンサ 細かくかわいい花を株いっぱいつけます |
▲カラミンサ花 小さな花を拡大すると レーマニアのような花の形 |
熱帯アジアに分布するショウガ科の多年草です。花弁に見えるピンク色の部分は苞で、苞の付け根の部分に花がつきます。日当たりと水はけの良い場所で育てます。地上部が枯れ始めたらそのまま乾燥させるか、根を掘り上げて、5℃以上ある場所で保存し、5月頃また植えつけましょう。
▲クルクマ 大きめの鉢に植え替えると 次々に花があがってきます |
▲クルクマ花 苞の付け根にひっそり開きます |
そろそろ秋のガーデニングがシーズンインです。秋花壇をこれから作るなら、ジニアやサルビア、マリーゴールド、コスモスなど秋遅くまで咲き続けてくれる種類を選びましょう。
また、来年の春花壇を考える時期です。最近はナチュラルガーデンにチューリップやスイセンなどの球根類を取り入れる方が多くなっているようです。チューリップならアクミナタやユリ咲きのやさしい草姿のもの、スイセンならばジョンキラやキクラミネウス、トリアンドロスなどの原種系が使いやすいですね。もちろん大輪系でも、1か所に数球ずつ植えるようにすればよいでしょう。
秋の種子まきは、日中の最高気温が25℃以下になったころが目安です(例年ですと、9月15〜20日ごろから)。また、この頃が熱帯花木類や宿根草類、ハーブ類の挿し木・挿し芽ができる時期です。
そろそろ本格的な台風シーズンに入ります。庭や建物などで、補強や手入れの済んでいないところがないか、早めにチェックしておきましょう。
クチナシ類ではオオスカシバの発生期です。油断すると丸裸にされてしまいますから、スズメバチに似たガが飛んでいたら要注意です。小さなときは殺虫剤、大きくなった場合は、箸でつまんで退治します。ツバキやサザンカではチャドクガが発生します。なるべく小さなときに見つけて、オルトランやスミチオンなどの殺虫剤を散布します。また、収穫の済んだ果樹類ではお礼肥を与える時期です。
夏クリスマスローズは秋になると根が動き出します。鉢替えや株分けは早めに済ませましょう。
短日(夜が長くなる)で花芽形成するポットマムやポインセチア、初恋草、カランコエには夜間の照明を避けましょう。ミヤコワスレやシャコバサボテンも花芽形成時期です。よく日に当てるようにし、水やりを控えめにします。やはり充実期のノビル系デンドロビウムやオンシジウムも同様の管理です。夏の間、半日陰に移しておいた鉢物類も、直射日光に弱いもの以外は日向に出すようにします。なお、ポインセチアやカランコエは、普通に管理していたのでは、クリスマスのシーズンに花(や苞葉)が咲かないことがあります。こうした種類を上手に楽しむためには、短日処理を行うのが確実です。ポインセチアは1か月半くらい、カランコエは1か月くらい短日処理をします(夕方の5時くらいから翌朝9時くらいまで、上から箱をかぶせて光を当てないようにします)。
今月も秋冬野菜の種まきの時期。シュンギクは10月上旬、ホウレンソウは10月一杯にまけばよいでしょう。ダイコン、ハクサイ、レタス、キャベツ、ブロッコリーの苗は9月上旬に畑に定植します。ナス、ピーマン、オクラは中旬に化成肥料を追肥し、土寄せしておきます。
ハーブでも残暑が収まり、気温が25℃以下になったら種子まき、挿し木ができます。また、花茎の出てきたバジルや夏越しできたナスターチウムは、切り戻ししておきましょう。
リンドウ、コスモス、クジャクアスター、シュウメイギク、ジョウロウホトトギスなど、いかにも秋を感じさせてくれる草ものの鉢植えが出回ってきました。良品は、下葉までよく葉がついていて、しおれたり縮れたりした葉がないものです。
ユウゼンギクやミケルマスデージーなどシオン属を宿根アスターと呼んでいます。置き場所は日向から半日陰程度で。株が込んでいる場合は、一回り大きな鉢に植え直します。高性(背が高い)の場合は、鉢が倒れやすいので、鉢ごと一回り大きな鉢に入れておくとよいでしょう。エゾギクもアスターと呼ばれますが、こちらは別属(Callistephus)で一年草。
日向に置き、水切れに注意します。強健で育てやすい種類ですが、蕾は日が当たらないと開きません。
ケイトウには赤や黄色に色づいた葉を観賞するハゲイトウと花穂を観賞するトサカケイトウがあります。株の大きさの割に小さめの鉢に植えられていることがほとんどなので、入手したら1〜2回り大きめの鉢に植え替えるようにします。
大株は水切れに注意。強い風の当たらない日向に置き、根が強いので一回り大きな鉢に植え直すか庭植えにします。
なお、コスモスや宿根アスターなど次々に花が咲き続ける種類には、液体肥料を2週間に1回追肥します(そのほかの種類には、花の時期には肥料は不要)。水やりは、鉢土の表面が白く乾いてきてからたっぷりと与えるようにします。
グラス類の人気が高まっています。これまでは日本原産のススキや南アメリカ原産のパンパスグラスくらいしか作られていませんでしたが、葉色の変わった種類が出回り始め、庭や寄せ植えに使われるようになりました。
日当たりのよい排水のよい適湿地。
適期は春か秋。ポットから抜き、根鉢を1/3〜1/2ほどほぐして植えつけます。
施肥は春先にマグアンプKなどの固形肥料をひとつまみほど根元にばら撒けばよいでしょう。水やりは植え付けた年は、1週間以上日照りが続いたときに、様子を見ながら(葉がしおれ加減になったら)、与えます。2年目以降は原則不要です。鉢植えの場合は、土が乾いてきたら与えるようにします。
繁殖力が強いので、株が広がったら困る場合は、プラスティック板(30cm深さ)で根を囲んで外に伸びないようにしておきます。
残暑がひと段落すると、挿し芽・挿し木の時期です。宿根草類や熱帯花木の伸びすぎた枝や茂りすぎた枝は、切り取って挿してふやしましょう。また、ニューギニア・インパチエンスやポーチュラカなど寒さに弱い宿根草は、秋に挿し芽した苗で越冬させると、場所をとらず便利です。
ユリオプシス・デージー、マーガレット、木立ベゴニア、ゼラニウム、ストレプトカーパス、トラディスカンチア、ヘリオトロープ、ニューギニア・インパチエンス、クジャクサボテン、ハイビスカス、フクシア、ハーブのミント類、タイム類、セージ類、マジョラム、ラベンダー類、ローズマリーなど
清潔な川砂、バーミキュライト、鹿沼土など
駄温の平鉢、イチゴパック(底に水抜きの穴を開ける)
切り口を刃の鋭いナイフやカミソリで切り戻し、穂木の長さを7、8センチに調節します。茎の下1/3ほどの葉を切り除き、1時間ほど水を入れたコップなどに挿して水揚げします。
箸などで穴を開けてから、穂木を1/4〜1/3挿しこみ、元を指で押さえます。
細かめのジョウロで、たっぷりと水やりし、あとは強い風の当たらない半日陰のところで管理します。挿し床の表面が乾きかけてきたら、細かめのジョウロで水やりします。早いものなら2、3週間、遅いものでも1か月半ほどで発根します。
新しく芽が動いてきたら、根が出ていることを確かめ(根元の土を少し掘ってみる)、薄い液肥(規定の2倍)を与えます。冬はそのままの鉢で冬越しさせます。寒さに弱い種類は室内で、寒さに強い種類も、風の当たらないところで保護したほうがよいでしょう。
県名 | イベント名 | 期間・場所・連絡先 | |
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東京 | KAORUKO フラワーコレクション2011 |
期間:9月22日 場所:目黒区・目黒雅叙園 TEL:03-6447-2287 |
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栃木 | 夏休みスペシャル 世界の食虫植物展 |
期間:7月12日〜9月11日 場所:栃木県下都賀郡・とちぎ花センター TEL:0285-55-5775 URL:http://www.florence.jp/ |
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茨城 | 変化咲き朝顔展 | 期間:8月30日〜9月19日 場所:茨城県つくば市・実験植物園 TEL:029-851-5159 |
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絶滅危惧植物展 | 期間:9月23日〜10月2日 場所:茨城県つくば市・実験植物園 TEL:029-851-5159 | ||
埼玉 | 岩ひば・小品盆栽・野草展 | 期間:9月9日〜11日 場所:川口市・川口緑化センター樹里安 TEL:048-296-4021 URL:http://www.jurian.or.jp/ |
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秋の園芸フェスタ2011 | 期間:9月17日〜18日 場所:川口市・川口駅 TEL:048-296-4021 |
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早秋盆栽展示即売会 | 期間:9月22日〜25日 場所:川口市・川口緑化センター樹里安 TEL:048-296-4021 URL:http://www.jurian.or.jp/ |
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岐阜 | 夏を彩るカラーリーフガーデン | 期間:7月2日〜9月25日 場所:岐阜県可児市・花フェスタ記念公園 TEL:0574-63-7373 |
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富山 | 四季を彩る 〜ジャングル・ガーデン〜 |
期間:7月15日〜9月13日 場所:富山県砺波市・チューリップ四季彩館 TEL:0763-33-7716 |
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静岡 | 大温室トロピカルガーデン | 期間:5月28日〜9月19日 場所:静岡県浜松市・はままつフラワーパーク TEL:053-487-0511 |
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愛知 | フルーツとフラワーの押し花展 | 期間:8月30日〜9月11日 場所:名古屋市・東山動植物園 TEL:052-782-2111 |
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あいちキッズフラワーフェスタ | 期間:9月23日 場所:豊明市・愛知豊明花卉地方卸売市場 TEL:052-954-6419 |
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大阪 | 押し花&プリザーブドフラワー 作品展 |
期間:9月13日〜19日 場所:大阪市・花と緑と自然の情報センター TEL:06-6694-8788 |
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花文アミーゴ写真教室展 | 期間:9月13日〜29日 場所:河内長野市・府立花の文化園 TEL:0721-63-8739 | ||
兵庫 | バリフラワーショー | 期間:7月16日〜9月25日 場所:兵庫県淡路市・淡路夢舞台温室 「奇跡の星の植物館」 TEL:0799-74-1200 |
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Cauntry Garden Fair | 期間:9月1日〜10月16日 場所:兵庫県宝塚市・あいあいパーク TEL:0797-82-3570 |
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秋の洋らんフェア | 期間:9月23日〜10月10日 場所:兵庫県宝塚市・あいあいパーク TEL:0797-82-3570 |
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ダリア展 | 期間:9月23日〜10月23日 場所:兵庫県加西市・兵庫県立フラワーセンター TEL:0790-47-1182 URL:http://www.flower-center.pref.hyogo.jp |
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和歌山 | 和歌山県華道家協会 いけばな展 |
期間:9月1日〜7日 場所:和歌山県・和歌山近鉄百貨店 URL:http://www.d-kintetsu.co.jp/store/wakayama/ |