まだまだ暑い日が続きます。今年の夏も暑かったので、植物にもそのダメージが現れる頃です。これから台風のシーズンもきますので、しっかりと対策をたてていきましょう。
南アフリカ原産のユリ科の球根植物です。花は白から緑色へ変化する総状花序です。総状花序の上についているのは葉状の苞で、全体の様子がパイナップルのように見えることから、「パイナップルリリー」の呼び名で親しまれています。
排水の良い肥沃な土を好み、日当たりのよい所で育てます。耐寒性は強く、霜よけは必要ですが休眠しながら越冬します。
![]() ▲ユーコミス パイナップルに似ています? |
![]() ▲ユーコミスの花 緑色の花が集まって形成しています |
ペルー原産のクマツヅラ科の低木です。ヒメイワダレソウや、スイートメキシカンハーブの呼び名もあります。葉が甘く、マテ茶の甘味料としても使われるのでハーブと分類することもあるようです。匍匐しながら広がり、ポンポンのような白く小さい花が長期間咲き続けます。寄せ植えやグラウンドカバーなどに最適です。
![]() ▲リッピア 葉が甘く、ハーブとして注目されています |
![]() ▲リッピアの花 小さい花がポンポンと咲きます |
インドなど熱帯に原産するキョウチクトウ科の常緑低木です。夜芳香を放つ白い花を咲かせます。ホワイトエンジェルという呼び名もあるようです。熱帯なので暑さに強いですが、寒さに弱く、秋頃から落葉するので室内に取り込みます。
![]() ▲エルヴァタミア 明るい色の葉がきれいです |
![]() ▲エルヴァタミアの花 ジャスミンに似た形の花です |
そろそろ秋のガーデニングがシーズンインです。秋花壇をこれから作るなら、ジニアやサルビア、マリーゴールド、コスモスなど秋遅くまで咲き続けてくれる種類を選びましょう。
また、来年の春花壇を考える時期です。最近はナチュラルガーデンにチューリップやスイセンなどの球根類を取り入れる方が多くなっているようです。チューリップならアクミナタやユリ咲きのやさしい草姿のもの、スイセンならばジョンキラやキクラミネウス、トリアンドロスなどの原種系が使いやすいですね。もちろん大輪系でも、1か所に数球ずつ植えるようにすればよいでしょう。
秋の種子まきは、日中の最高気温が25℃以下になったころが目安です(例年ですと、9月15〜20日ごろから)。また、この頃が熱帯花木類や宿根草類、ハーブ類の挿し木・挿し芽ができる時期です。
そろそろ本格的な台風シーズンに入ります。庭や建物などで、補強や手入れの済んでいないところがないか、早めにチェックしておきましょう。
クチナシ類ではオオスカシバの発生期です。油断すると丸裸にされてしまいますから、スズメバチに似たガが飛んでいたら要注意です。小さなときは殺虫剤、大きくなった場合は、箸でつまんで退治します。ツバキやサザンカではチャドクガが発生します。なるべく小さなときに見つけて、オルトランやスミチオンなどの殺虫剤を散布します。また、収穫の済んだ果樹類ではお礼肥を与える時期です。
クリスマスローズは秋になると根が動き出します。鉢替えや株分けは早めに済ませましょう。
短日(夜が長くなる)で花芽形成するポットマムやポインセチア、初恋草、カランコエには夜間の照明を避けましょう。ミヤコワスレやシャコバサボテンも花芽形成時期です。よく日に当てるようにし、水やりを控えめにします。やはり充実期のノビル系デンドロビウムやオンシジウムも同様の管理です。夏の間、半日陰に移しておいた鉢物類も、直射日光に弱いもの以外は日向に出すようにします。なお、ポインセチアやカランコエは、普通に管理していたのでは、クリスマスのシーズンに花(や苞葉)が咲かないことがあります。こうした種類を上手に楽しむためには、短日処理を行うのが確実です。ポインセチアは1か月半くらい、カランコエは1か月くらい短日処理をします(夕方の5時くらいから翌朝9時くらいまで、上から箱をかぶせて光を当てないようにします)。
今月も秋冬野菜の種まきの時期。シュンギクは10月上旬、ホウレンソウは10月一杯にまけばよいでしょう。ダイコン、ハクサイ、レタス、キャベツ、ブロッコリーの苗は9月上旬に畑に定植します。ナス、ピーマン、オクラは中旬に化成肥料を追肥し、土寄せしておきます。
ハーブでも残暑が収まり、気温が25℃以下になったら種子まき、挿し木ができます。また、花茎の出てきたバジルや夏越しできたナスターチウムは、切り戻ししておきましょう。
リンドウ、コスモス、クジャクアスター、シュウメイギク、ジョウロウホトトギスなど、いかにも秋を感じさせてくれる草ものの鉢植えが出回ってきました。良品は、下葉までよく葉がついていて、しおれたり縮れたりした葉がないものです。
※なお、コスモスや宿根アスターなど次々に花が咲き続ける種類には、液体肥料を2週間に1回追肥します(そのほかの種類には、花の時期には肥料は不要)。水やりは、鉢土の表面が白く乾いてきてからたっぷりと与えるようにします。
グラス類の人気が高まっています。これまでは日本原産のススキや南アメリカ原産のパンパスグラスくらいしか作られていませんでしたが、葉色の変わった種類が出回り始め、庭や寄せ植えに使われるようになりました。
残暑がひと段落すると、挿し芽・挿し木の時期です。宿根草類や熱帯花木の伸びすぎた枝や茂りすぎた枝は、切り取って挿してふやしましょう。また、ニューギニア・インパチエンスやポーチュラカなど寒さに弱い宿根草は、秋に挿し芽した苗で越冬させると、場所をとらず便利です。
ユリオプシス・デージー、マーガレット、木立ベゴニア、ゼラニウム、ストレプトカーパス、トラディスカンチア、ヘリオトロープ、ニューギニア・インパチエンス、クジャクサボテン、ハイビスカス、フクシア、ハーブのミント類、タイム類、セージ類、マジョラム、ラベンダー類、ローズマリーなど
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