日本園芸協会〜園芸情報サイト

季節の園芸作業

[4月の庭園仕事]

 暖かい日も多くなり、いよいよ春、ガーデニングシーズン開幕です。早速お庭仕事に精を出される方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。春の花壇の計画を立て、園芸店へ苗をチェックしに行きましょう。

【特集1】買い物情報

ネメシア (Nemesia sp.)

 様々な色、様々な大きさ、立ち性、這い性、いろいろあって選ぶのが楽しくなるネメシアですが、上品な淡い色でバイカラーのものが人気です。南アフリカ原産のゴマノハグサ科。一年草から多年草まで幅広くあります。耐寒性があるのですが、強い霜には当てないほうがよいでしょう。日当たりと水はけのよい場所を好みます。花の終わった枝を切り戻せば、次から次に花が立ち上がります。夏は涼しい半日陰で管理します。肥料は花のある間は月に2回ほど液肥を与えます。


▲ネメシア
「フェアレディ」シリーズ

▲ネメシア‘サンサシア’
半這い性はハンギングにも活躍

ハナカンザシ (Helipterum roseum) 、‘ペーパーカスケード’ (H.anthemoides)

 控えめで可憐な花がたくさんあがり、一鉢だけでもなんとなく気をひく存在感があります。花弁のように見える部分は総苞といい、紙のようにカサカサしている面白い手触りです。ハナカンザシと‘ペーパーカスケード’は、とてもよく似ているキク科のオーストラリア原産の植物です。
 ハナカンザシは一年草で葉は長い楕円形、苞は丸みを帯びています。‘ペーパーカスケード’は多年草で葉が線形、苞も尖っています。日当たりと風通しの良い砂質土で乾燥した状態を好みます。
 花が終わったら1/3程度に切り戻し、夏の蒸し暑さに気をつけます。半耐寒性で冬は室内で管理します。


▲左がペーパーカスケード、右がハナカンザシ

▲ペーパーカスケード
苞が尖っている

▲ハナカンザシ
苞が丸みを帯びている

ミムルス (Mimulus×hybridus)

 原色からパステルカラー、斑入りもある花色豊富でにぎやかな印象をくれる花です。
 原種は南アフリカ、アジア、オーストラリア、南北アメリカなどに分布するゴマノハグサ科の多年草ですが、園芸品種は夏頃まで楽しむ一年草扱いです。
 戸外の半日陰で湿気の多い所で育てます。夏は1日12時間以上の日長でないと花が咲かないことがあります。水は土が乾いてきたらたっぷり与えます。寒さに弱いので、冬に鉢で購入した場合は霜のあたらない軒下か室内で管理します。


▲ミムルス
半日陰の夏にむけての花壇に活躍します

▲ミムルス花
鮮やかな色の種類が多い

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【特集2】国際バラとガーデニングショウ チケットプレゼント

 世界のバラと美しいガーデニングを紹介する「第17回国際バラとガーデニングショウ」が、2015年5月12日(火)〜17日(日)の6日間、埼玉県所沢市の西武プリンスドーム(旧西武ドーム)で開催されます。
 今回のメインテーマは『デリシャスガーデンDelicious Garden』です。風や草花の香り、木漏れ日など自然を五感で楽しみながら、家族や友達と食事をしたりお茶を飲んだり、人が集う屋外のリビングルームとしてガーデンが注目されています。国内外のバラやガーデニングのスペシャリストたちが、バラや樹木、色彩豊かな花、野菜など様々な植物を使って、五感全てで感じる心地よい感動あふれるデリシャスガーデンに挑戦します。
 また、ショウ開催を記念して、全国の200組400名様をご招待いたします。ご応募は下記のショウ組織委員会までお願いいたします。

■ 賞品: 第17回国際バラとガーデニングショウ招待券
■ プレゼント数: 200組400名(日本園芸協会以外の団体からの募集も含む)
■ 応募方法:
 
官製はがきに、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上、下記までご応募ください。
■ 応募先:
 
〒104-0032 東京都中央区八丁堀3-1-3 飯野ビル3階
国際バラとガーデニングショウ広報事務局 園芸ファン通信係
■ 締め切り: 2015年4月24日(金)当日消印有効
■ 発表: 招待券の発送をもってかえさせていただきます。
■ 問い合わせ先: 広報事務局 TEL:03-3206-2644
  公式ホームページ http://www.bara21.jp/

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【特集3】季節の手入れポイント

春花壇・コンテナの手入れ
 パンジー・ビオラやキンギョソウ、ロベリアなどが花壇やコンテナで咲き誇り、スイセン、チューリップ、ムスカリなどの球根類も盛りの時期です。
 よい状態を長続きさせるために、花がらをこまめに摘み、いたんだ葉の整理をし、混みすぎているところは枝ごと切り詰めておきましょう。また、肥料も切れるころですから、マグアンプKなどの固形肥料を株元に一つまみほど与えます。液肥ならば2週間に1回くらいです。
<家庭菜園を始めよう>
○夏野菜の畑の準備
 家庭菜園の醍醐味のひとつがトマトやキュウリなどの夏の果菜ですね。植え付けはゴールデンウィーク頃(関東南部標準)ですから、そろそろ畑の準備をしておきましょう。
 まず予定している畑の1uあたり、堆肥を1〜3kgまいてよく耕し1〜2週間ほどおきます。次に土壌の酸度を和らげるため苦土石灰を1uあたり100gほどまいて、よく耕します。
○春野菜の種まきと苗の植え付け
 遅霜の心配がなくなったら、春野菜の種まきや植え付けをしましょう。ネギ(4月上旬まで)、コマツナ(通年)、ホウレンソウ(5月中旬まで)、リーフレタス(4月下旬まで)、コカブ(5月上旬まで)、エダマメ(4月下旬から)、スイ−トコーン(4月下旬から)、インゲン(4月下旬から)が適期で、ポットまき(室内保温)ならば早めにまくことができます。
 苗が少数でよい場合や、種まき時期を逃してしまった場合は、ガーデンセンターなどで販売されているポット苗を利用しましょう。チンゲンサイなどで1ポットに数株入っている場合は、ポットの底から根が出ていないものを選んで、早めに分けて移植します。ハーブ苗も同様に植えつけられますが、バジルやレモングラスなど高温性の種類のものは、庭への定植は4月下旬以降まで待ちましょう。
花木・庭木
 芽吹いたばかりの新芽や新葉は病虫害の被害を受けやすいもの。特にウメ、サクラ、バラ、モミジ・カエデ類、ツバキ・サザンカ、シャクナゲなどの新芽はアブラムシがつきやすいので注意しましょう。
 また、冬〜春に早く咲いた花木類の花後の剪定を済ませていない場合は、早めに行ないます。
 ツバキは花が終わった木から剪定をします。花が咲いた枝は、来年はよい花をつけませんから、枝の基の方に2芽くらい残して枝を切り詰め、花が咲かなかった枝は来年花が咲きますので、大切に残します。ただ、残す枝のバランスを見て、混みすぎるようなら、こうした枝も2、3芽残して切り詰めます。サザンカも同様に行ないます。
アブラムシ対策
 アブラムシ類は農薬には弱いのでだいたいの殺虫剤で退治できますが、1度退治しても、すぐに風に乗って新しい虫がやってきます。効率的なのは長期間薬効が持続する(1度散布すれば3週間〜2か月くらいもつ)浸透移行性の殺虫剤(オルトランやベストガードなど)です。
 なお、ウメやモミジ・カエデ類は薬に弱く、薬害を起こしやすいので、葉の色が濃くなり、新芽のときよりは少し硬くなるまで待ってから散布するようにしましょう。鉢植えや小さな木の場合は、指先でつぶすのが安全です。
バラには混合散布
 バラは病害虫の多い植物です。芽出しから週に1回、殺虫剤(スミチオンなど)と殺菌剤(ダコニールなど)を混合散布しましょう。

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【特集4】ハイドランジアの鉢物の管理

 4月中頃、ハイドランジア(西洋アジサイ)が店頭に並び始めます。うまく育てると長く花を楽しめる人気の花です。促成で育てられ、大きな花房をつける割に小さめの鉢で仕立てられていることが多いので水切れしやすいので注意します。また枝先が重くてバランスが悪く、風が吹いたりするとすぐに鉢が倒れます。鉢からすぽっと抜けるなら、一回り大きな鉢にそのまま移してやり、抜けない場合は鉢ごと大きめの鉢に入れておくと安定します。

<ハイドランジアの鉢物の管理ポイント>
・置き場所は強い風の当たらない、午前中日の当たるところか半日陰のところ
・水やりは土の乾きを見ながら、乾いたら朝たっぷりと
・花のある間は、肥料は不要
・花後に、枝の半数は根元まで、残りの半数は枝の2/3ほどを切り戻し、一回り大きな鉢に植え替える

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【特集5】オーストラリア・南アフリカ原産植物の管理方法

 オーストラリアと南アフリカ原産の植物が多く導入されています。人気がありますが、長持ちさせることができないことも多いようです。育て方のポイントを紹介します。

<栽培のポイント>
種類によって性質が違うのですが、概して次のことに気をつけるようにしましょう。

・花後に切り戻しと植え替えを
花が終わったら、枝を切り戻します。切り戻す量は、種類によって違いますが1/3〜1/2ほどです。植え替えもこの時期。2年に1回は、根回りの土を多少落として、一回り大きな鉢に植え直します。ボロニアは根詰まりしやすいので、毎年植え替えます。

・夏の高温多湿を避ける
もともと乾燥地原産の植物で日本の夏の高温多湿は苦手です。夏はなるべく涼しいところで雨を避けて管理します。本来、日当たりを好むものが多いのですが、夏だけ、明るい半日陰のところに置くようにしてもよいでしょう。

・水やりは控えめに、肥料は少なめ
全般的にかさついた感じの種類が多く、多湿を好みません。水はけのよい用土で、水やりを控えめにするのが無難です。肥料はチッ素分の少ない固形肥料を春と秋に少量与えればよいでしょう。プロテアなどは生育に問題がないようならば、無肥料でよいものです。

・低温の日は室内か寒風の当たらない軒下の陽だまり
冬から早春にかけて出回る鉢物は促成で咲かせたものです。こうした花つきの鉢物は6〜7℃が保てる室内の日当たりのよい窓辺で管理するのが安全です。持ち込んだものは、凍らさない程度に保護すればよいようです。低温期の多湿は禁物です。

・寄せ植えにするときの注意
寄せ植えに使う場合は、乾かし気味に育てるものだけで組みましょう。普通の植物と一緒にすると、根腐れをおこしがちです。また、庭植えや花壇には概してあまり適しません。

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【特集6】書籍『山野草・栽培全書』のご案内

 山野草栽培について、身近にかつ深く楽しめる書籍が発売されています。基本種から変異種まで2,000種以上の山野草を網羅し、豊富な写真が掲載され、解説や栽培ポイントがつづられています。大変読み応えのある内容で、山野草がもっと好きになることでしょう。ご注文は日本園芸協会代理部(日本カタログショッピング)で受け付けています。

注文先 TEL:0120-22-1128
      FAX:0120-161-418
E-mail:info@catalog-shopping.co.jp


山野草・栽培全書発売中です

 

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【特集7】イベント情報

県名 イベント名 期間・場所・連絡先
東京 生誕100年ターシャ・テューダー展 期間:3月18日〜4月6日
場所:中央区・松屋銀座
TEL:03-3567-1211
いけばな×百段階段 期間:3月17日〜5月17日
場所:目黒区・目黒雅叙園
TEL:03-3491-4111
八丈島フリージアまつり 期間:3月21日〜4月5日
場所:八丈町・八形山フリージアまつり特設会場
TEL:04996-2-1377
フラワードリーム2015 in東京ビッグサイト 期間:4月11日〜12日
場所:江東区・東京ビッグサイト
URL:http://www.flowerdream-tokyo.net/
栃木 世界の洋ラン展〜洋ランの女王カトレアの魅力〜 期間:2月24日〜5月10日
場所:下都賀郡・とちぎ花センター
TEL:0285-55-5775
http://www.florence.jp/
埼玉 大宮盆栽村の歴史展U 期間:1月31日〜4月8日
場所:さいたま市・大宮盆栽美術館
TEL:048-780-2091
山田香織の「盆山十徳」 期間:3月31日〜4月18日
場所:さいたま市・大宮盆栽美術館
TEL:048-780-2091
千葉 日本フラワー&ガーデンショウ 期間:4月10日〜12日
場所:千葉市・幕張メッセ
TEL:03-3249-0681
神奈川 JOGA洋らんフェア2015 in Yokohama 期間:4月10日〜12日
場所:横浜市・横浜ワールドポーターズ6階
TEL:03-3303-9554
新潟 雪割草まつり 期間:3月14日〜4月12日
場所:長岡市・国営越後丘陵公園
TEL:0258-47-8001
静岡 マーガレット祭り 期間:3月1日〜5月17日
場所:伊東市・伊豆四季の花公園
URL:http://shaboten.co.jp/
桜とチューリップの競演 期間:3月21日〜6月15日
場所:浜松市・はままつフラワーパーク
TEL:053-487-0511
兵庫 花みどりフェア 期間:3月21日〜5月31日
場所:淡路市・淡路夢舞台と国営明石海峡公園他
URL:http://awajihanahaku2015.jp/index.html/
香川 鬼無グリーンフェア21 期間:4月17日〜19日
場所:高松市・香川県鬼無植木盆栽センター
TEL:087-881-2847
徳島 春の洋蘭展 期間:2月4日〜4月12日
場所:美馬市・河野メリクロン あんみつ館
TEL:0883-53-1187
URL:http://www.anmitsukan.jp/
長崎 ハウステンボス「チューリップ祭」 期間:2月14日〜4月13日
場所:佐世保市・ハウステンボス
TEL:0570-064-110
URL:http://www.huistenbosch.co.jp/
花の大祭典 期間:4月11日〜30日
場所:佐世保市・ハウステンボス
TEL:0570-064-110
URL:http://www.huistenbosch.co.jp/
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