4月は冬に戻ったような寒い日も多く、それぞれの樹木に芽吹いた新芽にダメージがないか気になりましたが、無事成長しているようですね。さてゴールデンウィークを迎え、新しい花壇や寄せ植えを作る(作りかえる)チャンスです。園芸店の店頭のディスプレイや、園芸雑誌などを参考に、お庭を明るくしましょう。新芽と一緒に病害虫の発生も始まりましたので、こまめな観察と初期駆除を心がけましょう。
南イタリア原産、キク科の一年草です。和名でモモイロタンポポというように、タンポポがうすいピンクになったような花ですが、花茎が青く、違う植物です。しかし茎を切るとタンポポと同様、白い乳液がでます。
一年草ですので、春〜夏の花壇や鉢植えで楽しみます。種子は秋にまけば、翌年の夏に花を咲かせます。日当たりがよい場所で、水はけのよい土で育てます。水は土が乾いたらたっぷり与えます。
ヨーロッパに分布するイネ科の一年草です。この名前はギリシア語で『野ウサギの尾』の意味を指し、花穂の形がウサギのしっぽに似ているためだと思われます。
花壇に植えたり、グラウンドカバーとしたり、切花(ブーケ)としても人気があります。花壇に植える場合は、日当たりの良い場所で密植を避け、間隔をあけて植えます。水はけのよい土で育てます。種子を11月頃撒いて増やすこともできます。
南アフリカに多く分布するアオギリ科ヘルマンニア属の常緑低木の一品種です。黄色いベル形の花をたくさん咲かせ、かすかに香りもある花です。寄せ植えや鉢植えで活用でき、日当りを好みますが、半日陰の場所でも管理できます。高さは約30cm以下と小さいですが、込み合ってきますので、間引くように剪定し、蒸れを防ぎます。
春早くから咲き出した草花類は、種子が実る時期です。パンジーやビオラなど、花がらを摘んでいたつもりでも、確かめてみると結構種子ができているものです。せっかくですから、ご自分が実らせた種子を採取して、苗をつくってみましょう。
改良の進んだ草花類は、採取した種子からだと親と同じ花(色や花径など)が咲くことは少ないのですが、自然風の庭園にはむしろマッチすることがあります(色別にしっかり分けて作る整形花壇には市販の種子が向きます)。春花壇を整理するときなど、ついでに種子を採取しましょう。
家庭菜園の人気が高いですね。すぐに使い出したいならラディッシュ(ハツカダイコン)や葉菜類。じっくり作りたいなら、トマトやナス、キュウリなどの果菜類の苗がお勧めです。地方野菜を取り入れるのもよいですね。果菜類の植え付けは気温が安定してきた今頃が適期です。苗が小さかったり、気温が安定していない時は、鉢に仮植えしておきます。
また、ベジタブルガーデンを作る時は、背の高くなるトウモロコシやトマト、ナスなどを一番奥に、その手前にジャガイモやピーマン、トウガラシ、エダマメなど中位な種類を、最前列はニンジンやカブ、レタスなど背の低いものを配置します。株と株の間には虫除けになるハーブ類(ミント類やラベンダー、チャイブなど)を植えるのがお勧め。また、野菜だけでなく、花のきれいなボリジやチコリ、カモマイル、オレガノ、葉のきれいなフェンネル類やトリカラーセージ、レッドバジルなどハーブ類を適当に混ぜると、カラフルで変化がある花壇が楽しめます。
なお、野菜類は連作(毎年、同じところで、同じ種類を栽培すること)を嫌うものが多いですから、区画して、毎年場所を変えて作るようにします。
早めに作った春花壇では姿が乱れたり、傷んできたところもあるようです。傷んだ花壇は、早めに整理して夏花壇を作りましょう。パンジーやビオラの掘り取った株は、根元で切り整えて、花瓶やコップなどにさしておけば切花としてしばらく楽しめます。
夏花壇用のデザインは、いかにも夏らしい黄〜橙〜赤系でまとめるか、シャスターデイジーや白色系のペチュニア、葉物のシロタエギクなどを中心にして、涼しさを演出するホワイトガーデンもよいでしょう。サルビア、アフリカンマリーゴールドなど丈の高くなる種類と、ペチュニア、アゲラタムなど背の低い種類を組み合わせて、彩りを考えるのがよいですね。春植え球根のグラジオラスも今月一杯ならば植えられます。
<お礼肥え>
花が咲き終わった花木類(ツバキ、シャクナゲ、ツツジ、ボタン、フジなど)や冬〜春咲きの鉢物類(シンビジウム、クンシラン、アマリリスなど)は花がらを摘み、お礼肥えを施しておきましょう。肥料は3要素(チッソ、リン酸、カリ)が等量入ったものか、リン酸が多めのものが無難です。チッソだけの肥料(油粕など)の施用は勧められません。
<剪定と薬剤散布>
ツバキ・サザンカは花の咲いた枝を切り詰め、込みすぎた枝を抜きます。また、そろそろチャドクガの発生時期になりますので注意しましょう。早めに見つけて、葉ごと摘み取るかオルトラン、スミチオンなど殺虫剤を散布します。
咲き終わったツツジ類は、刈り込んで形を整えます。グンバイムシとハダニ対策に月1度、殺虫剤を散布するようにしましょう。
<芽切りと植え替え>
鉢物では、シンビジウムでは新芽の整理(1バルブ当り1、2本に)をします。そうすると、1個1個の芽が充実して、花が良く咲くようになります。また、クンシランで根が詰まってきた鉢は株分け・植え替えをしましょう。
世界のバラと美しいガーデニングを紹介する「第14回国際バラとガーデニングショウ」が、2014年5月10日(土)〜16日(金)の期間中7日間、埼玉県所沢市の西武ドームで開催されます。
会場に飾られるバラの花は約100万輪。美しい花と香りで満ち溢れた7日間です。新品種のバラのチェックはもちろんのこと、たくさんのガーデンが展示されていますので、ご自分のお庭造りのヒントがたくさん見つけられます。ぜひ出かけてみましょう!
国際バラとガーデニングショウ公式ホームページ
http://www.bara21.jp/
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