じりじりと焼けつくような暑さです。植物にも過酷な季節ですので、土の渇きに注意してあげましょう。ベランダ園芸の場合は、強い陽射し避けによしずをかけたり、コンクリートからの照り返し熱を少しでも和らげるため、直接鉢を置かずにスノコをはさんだり、ポットフィートをつけてあげるなど工夫しましょう。
南アメリカ原産の、ナス科の半常緑のつる植物です。ヤマホロシという別名もあります。湿度があれば四季を通してよく咲きます。花は星型でかわいらしく、花壇や寄せ植えにも使えます。トレリスやフェンスに絡めても利用できます。日当りがよく、水はけのよい土を好みます。水は土が乾いたらたっぷり与えます。
ブラジル原産のナス科の多年草(日本では1年草扱い)の園芸品種です。タバコの仲間ですが、花を観賞して楽しむ植物です。暖かい地域の原産なので、夏から秋まで花を咲かせて冬は耐寒性がないので枯れてしまいます。背が高く育ちますので、花壇にボリュームを持たせたいときなどに活用できます。少し葉がべとべとしているので、扱いに少し注意が必要です。
日当りがよく、水はけのよい土を好みます。水やりは、土が乾いたらたっぷり与えます。
熱帯や暖帯に広く分布しているトウダイグサ科の一年草です。一年草ですが、大型の植物で、地植えにすると1〜2mにも大きくなります。鉢で育てるとコンパクトにできます。濃い赤銅色のモミジ葉が特徴的で、花壇や寄せ植えのワンポイントになります。
日当りがよく、水はけのよい土で管理します。水やりは土が乾いたらたっぷり与えます。
庭やベランダに、小さくても池を設けると、雰囲気が変わりますね。その中に、水草などを植えれば、ちょっとしたビオトープガーデンになります。
●池 本格的な池がなくても陶器の色合いに似せたプラスチック池が出回っています。これを利用するのもよいでしょう。
●植える植物の種類 *( )の中は鑑賞部位
・湿地性の種類 ハンゲショウ(葉)、ミソハギ(花)、シラサギスゲ(花)、トクサ(茎)、セキショウ(葉)
・抽水性の種類パピルス(葉)、フイリヨシ(葉)、ガマ(葉)、フトイ(葉)、オモダカ(葉と花)、クワイ(葉)、チャワンバス(花と葉)、ポンテデリア(花と葉)
・浮遊性の種類 ボタンウキクサ(葉)、ホテイアオイ(葉と花)、スイレン(花)、コウホネ(葉)、ウォーターポピー(花)
●植え方 植物は、直接池に植えるのではなく、一つの種類ずつ鉢に植えて、池に入れると管理が楽です。土は田土か荒木田土がよいのですが、なければ赤玉土でもよいでしょう(ただし、表面に小石を敷いておく)。それぞれ、腐葉土を2〜3割ほど混ぜて用います。花物以外は、締めて小さく育てる方が、風情がありますので、肥料は入れません。
●鉢の置き方 鉢の下にレンガを置いたり、高さの違う鉢を用いて、高低の変化をつけましょう。また、湿地性の種類は根元が水面からちょっと出るように、抽水性の種類は鉢の表面が水面から4〜5センチ、浮葉性の種類は水面から10センチほど下になるように配置します。
●管理 ボウフラの予防用に金魚やメダカを飼う場合は、水温が上がり過ぎないように注意しましょう。水が汚れたり藻が繁殖するようなら、2〜3週間に1回、半量くらいずつ水替えします。
夏の猛暑や日照りで株が弱ってくると、病害虫の被害を受けやすくなります。病虫害が出たら早めに見つけて、被害が大きくならないように対処しましょう。
●病害虫対策のポイント 害虫は早期発見、早期駆除。病気は発生しないように丈夫に育てるのがポイントです。油粕などチッソ肥料のやりすぎは、株が軟弱に育ち被害を受けやすくなります。草や木も、繁りすぎたところは枝をすかしてやり、風通しよく育てれば、病害虫の発生も少なく、たとえ発生してもすぐにわかるので早めの対策が取れます。
●うどんこ病 樹木類や草花の葉にうどん粉がまぶされたようになる病気です。サルスベリなどに発生すると、花が咲かなくなります。ハナミズキなどにも多く発生します。発生の初期に見つけてモレスタンなどの殺菌剤を散布しましょう。
●毛虫や青虫など 大型の虫は、早めに見つけて箸などでつまんでビニル袋にいれて処理すればよいでしょう。大量に発生したときや、ツバキやサザンカにチャドクガが出たときは、やはり農薬の散布が必要です。虫の体に掛かるようスミチオン乳剤などの殺虫剤を散布します。
●アブラムシなど小型の害虫 牛乳をスプレーで散布すれば退治できます。これは牛乳の脂肪分がアブラムシの体を被って窒息させたり、乾いて圧縮死させるものです。2〜3日後に潅水して牛乳分を洗い流しましょう。
●ハダニ コーヒーの飲み残しをそのまま散布します。ハーブ類(バジル、チャイブ、トウガラシ、ニンニクなど)の煮出し液も効果があるようです。
台風対策は早めに済ませておきましょう。
●茂りすぎたところは枝抜きをする
風が通り抜けるように、茂ったところは枝を間引いておきましょう。また、長く伸びすぎた枝は、切り詰めるようにします。
●支柱を立てる
今年植えたばかりの樹木や細長い苗木、根の少ない老木には支柱を立てます。また、長く伸びたマツの差し枝などは、折れると仕立て直しが困難ですから、ところどころに支えを立ててやりましょう。
●鉢植えの対策
棚など風の強く当たるところから下ろし、背のある植物を植えてある鉢は倒れないように横にしておきます。
●台風後の手入れ
台風は海から離れたところまで、潮風を運んできますので、台風の通った後に塩害対策をしましょう。葉の柔らかい樹木類には、頭からホースで水をかけて洗い流しておきます。また、樹木が風で倒れたときは、無理に起こさず、倒れた反対側を掘り起こし、折れた根を切り詰めて植えなおします。
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