園芸ファン通信 VOL.262 【9月号】 |
台風や雨のたびにだんだんと寒くなってくるころです。台風などで、樹木や草花に予期せぬダメージが出た方もいたと思います。樹勢の回復に努め、宿根草や多年草の手入れを行い、ダメージの回復に努めましょう。 |
★今号の記事一覧★
|
【特集1】買い物情報●センニンソウ (Clematis terniflora)日本、朝鮮半島、中国に分布するキンポウゲ科のつる性植物です。野生化して生えている場合もあります。クレマチスの仲間です。真っ白で4枚の花のようなものはがく片で、放射状に開き、雄しべがヒゲのように展開します。つるを伸ばすので、フェンスに絡ませたり、あんどん仕立ての鉢植えで管理します。日当りのよいところを好み、水を好むので水やりは鉢土が乾いたらたっぷり与えます。 ●フィツィニア(Ficinia truncata)熱帯に分布するカヤツリグサ科の多年草です。葉の縁に白い斑がついていて、這うように広がりますので、花壇の縁や寄せ植えなどを涼しげに彩ります。市場では「クリスタルグラス」という流通名がつけられて出回っていますが、ラベルに書いてある学名はまちがっていて「Fieinia」になっています。耐寒性があって丈夫な性質で、日陰でも比較的育ちますのでいろいろなところに使えます。水は土が乾いたらたっぷりと与えましょう。 ●ジュズサンゴ(Rivina humilis)北アメリカ南部から中央・南アメリカに分布するヤマゴボウ科の常緑多年草です。光沢のある紅色の果実の形状から、ビーズベリー、baby papper、rouge plantなどの別名もあります。果実の色は紅、ピンク、黄色などがあり、写真はピンクの実を付ける‘ももたま’という品種です。強く丈夫なので育てやすいのですが、耐寒性がないので冬は室内に取り込む必要があります。挿し木で増やすことができます。
《 TOPに戻る 》
|
【特集2】季節の手入れポイント
雨が多い分、秋の作業も進められない面もあります。土が湿りすぎているのもいやですね。秋植え球根類の植え付けや種子まき、秋冬花壇の草花の植え付けは、遅れないようにしましょう。 そろそろムラサキシキブ類、ウメモドキ、ヒメリンゴなどの実物類や冬の花のサザンカが庭を彩ってくれるようになります。庭木の手入れで、マツ類のコモ巻きは寒くなる前に行います(マツケムシが降りてくる前)。生垣の止め刈りを済ませていない方は早めに行いましょう。 ただ、蕾ができるのに低温が必要なクンシランやシンビジウム、デンドロビウムは、霜が降りだす前までは戸外の日当たりのよい場所で管理します。また、シクラメン(ミニシクラメン)が早くも売り出されています。ラベルにガーデンンシクラメンとあっても、耐寒性のない中大輪性種の小鉢仕立てのものもありますので注意しましょう。 秋野菜の収穫の時期です。雨の合間をぬって、ハクサイやキャベツ、ブロッコリー、ホウレンソウ、シュンギク、ニンジンなどは、大きく育ってきたものから収穫しましょう。また、サツマイモの収穫は霜が降りる前の晴れた日に行います。冬収穫用のネギ・ワケギ類やレタス、ナ(菜)類の定植時期です。ポット苗が販売されていますので早めに入手して植えつけましょう。 ハーブでは、センテッドゼラニウムやヘリオトロープは室内に取り込み、半耐寒性のレモングラスやナスターチウム、メキシカンセージなど亜熱帯性のセージ類は、早霜などで傷めないようにひさしの下などに移しておきます。
《 TOPに戻る 》
|
【特集3】宿根草の植え替え宿根草は、同じ場所でそのまま植え続けていると、株が込みすぎたり、土質が劣化して、花が咲かなくなったり株の勢いが衰えたりすることがあります。庭植えのものは4、5年、鉢植えのものは2年くらいを目途に植え替え・株分けするようにしましょう。 11月までに植え替えする宿根草は次の種類です。 <植え替え・株分けする種類> <植え替え・株分けの方法>
《 TOPに戻る 》
|
【特集4】鉢物類の取り込み夜間、冷え込みを感じることも多くなってきたようです。夏の間、戸外で管理してきた観葉植物や熱帯花木、花鉢物もそろそろ室内に取り入れる準備をしましょう。 <取り入れる前の準備> <取り入れの目安> <室内での管理の注意>
《 TOPに戻る 》
|
【特集5】書籍のご案内葉っぱのかたちから樹木が調べられる原寸大植物図鑑をご紹介します。
注文先:日本園芸協会 代理部(日本カタログショッピング)
《 TOPに戻る 》
|
【園芸ファン通信に関するご意見、ご要望】 info@gardening.or.jp 【登録解除、アドレスの変更】 |