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世界らん展取材報告

世界らん展日本大賞2013に行ってきました

 雪がちらつく季節、一足先に春の華やかさに触れられる「世界らん展日本大賞2013」が、東京ドーム(東京都・水道橋)で開催されています。  会場の入り口のオーキッドロード(主催者展示)では、大きな花時計(写真1)が迎えてくれます。

「都会の真中の楽園」をテーマに、色鮮やかなアベニューが広がります(写真2)。

 オーキッドロードを抜けると、今回の「日本大賞」プラグミペディウム属コバチー‘セカンド・スマイル’が展示されています(写真3)。
 斉藤正博さんが出品したこのランは、2002年にペルーで発見された新種で、「ランの歴史上、大変重要なものの一つ」(審査委員長談)です。
 艶やかな深い色、サイズ、形と、この原種の魅力をすばらしく表現したことが評価されました。(写真4、5)

  また、サルの顔のように見える「モンキー・オーキッド」も目玉の一つです。南米アンデス山脈と隣接する南米の高地に広がる、湿度の高い雲霧林に自生しているため、自生地風のジオラマ周辺は冷涼で高湿度に保たれています。

  美術工芸審査部門では、日本園芸協会・植物画講座指導員の西山敦子先生が「トロフィー賞」を受賞(写真6)。
会員も多数入選しました。

  その他、日替わりのステージプログラムやワークショップ、プロのアーティストによる作品展示など、一日では見切れないほどです。
 ランを購入したい方は、販売エリアに向かいましょう。生のランだけでなく、ランをモチーフにしたグッズやアクセサリも販売されています。

  寒さを吹き飛ばす、ランのお祭りでした。来年も楽しみです。

世界らん展 ホームページ
http://www.jgpweb.com/

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ランの花時計
写真1 ランの花時計。
都会のビルを思わせる展示
写真2 都会のビルを思わせる展示。
‘セカンド・スマイル’と、出品者の斉藤さん
写真3 プラグミペディウム属コバチー
‘セカンド・スマイル’と、出品者の斉藤さん。
ドラキュラ・バンパイア
写真4 ドラキュラ・バンパイア。
コウモリのようにもみえることから、その種名がついた。
ドラキュラ・ベニフィカ
写真5 ドラキュラ・ベニフィカ。
トロフィー賞受賞作品
写真6 トロフィー賞受賞作品
セロジネ・スペシオサ(西山敦子画)
沖縄美ら海水族館の展示
写真7 沖縄美ら海水族館の展示。
魚とランの色を合わせていて美しい。

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