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世界らん展日本大賞2015に行ってきました

編集部 金井

 雪がちらつく季節、一足先に春の華やかさに触れられる「世界らん展日本大賞2015」が、東京ドーム(東京都・水道橋)で、2015年2月14日〜22日の9日間、開催されました。
 この展覧会は、世界のラン3千品種10万株が楽しめるもので、公募された多数のラン(鉢ものや切り花、葉芸もの)、ランを使った大型ディスプレイ、ランをモチーフにした工芸品などが公募され、東京ドームにところ狭しと展示されました。
 また、鉢もの・切り花・葉芸ものの部門を総合し、毎年「日本大賞」(最高賞)が決定されています。今回の「日本大賞」は、座間洋らんセンターの加藤春幸さんが咲かせたデンドロビューム。スミリエという種名のものですが、溢れんばかりに花枝が付き、大きな花穂が付くさまは、迫力としか言いようがありませんでした。



▲「日本大賞」デンドロビューム・スミリエ‘スピリット オブ ザマ’と、出品者の加藤春幸さん(座間洋らんセンター)。


 25周年を迎える今回は、さまざまなランの発見に貢献したロスチャイルド家にまつわるランの特集があり、日本園芸協会の指導委員・角田葉子先生が描いた『ブルボフィルム・ロスチャイルディアナム』も展示されました。



▲(左)ロスチャイルド家のブース。/(右)ブルボフィルム・ロスチャイルディアナム(角田葉子先生 画) 。

 また、オーキッド(蘭)の語源となった地中海地方のラン『オルキス』ほか、小型の地生ランの公開も行われました。



▲(左)ランの語源となった、オルキス・イタリカ。/(右)近縁種のオフリス・スフェゴデス・マンモーサ。

 美術工芸審査部門では、日本園芸協会ボタニカルアーティストの会の会員・成田順子さんが「奨励賞」を受賞し(写真5)、湯浅美智代さんもトロフィー賞を受賞しました。また、会員も多数入選しました(写真)。

 25周年にふさわしいイベントだったと思います。来年も楽しみです。


▲(左)美術工芸審査部門でのボタニカルアートの展示。/(右)奨励賞を受賞したモニエララ ミレニアム・マジック‘ウィッチクラフト’(成田順子画)。

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