日本園芸協会〜園芸情報サイト

世界らん展日本大賞2017に行ってきました

編集部 金井

 まだまだ寒さが厳しい季節、一足先に春の華やかさに触れられる「世界らん展日本大賞2017」が、東京ドーム(東京都・水道橋)で、2017年2月11日〜17日の7日間、開催されています(写真1〜4)。

▲写真1 宝塚歌劇の美しさをイメージしたオーキッドロード。


▲写真2 「オーキッド・ミューズ」に就任した宝塚歌劇団・月組トップスター珠城りょうさん(左)と、珠城さんをイメージしたラン、リカステ‘モモ’(右)。



▲写真3 開会式であいさつをする小池百合子東京都知事(2月10日)。
▲写真4 ディスプレイ部門 愛好家クラスで最優秀賞を受賞した、「リカステの森」(日本リカステ協会)。

 この展覧会は、世界のラン3千品種10万株、250万輪以上が楽しめるもので、公募された多数のラン(鉢ものや切り花、葉芸もの)、ランを使った大型ディスプレイ、ランをモチーフにした工芸品などが、東京ドーム内に展示されています。
 また、鉢もの・切り花・葉芸ものの部門を総合し、毎年「日本大賞」(最高賞)が決定されています。今回の「日本大賞」は、神奈川県小田原市の永井 清(ながい きよし)さんが咲かせたデンドロビューム・グロメラタム‘ロング ウェル’(写真5)。原種として珍しいランであることはもちろんのこと、日本では11月に開花するこの花を2月に合わせて咲かせるのは大変な苦労があったそうで、その栽培技術も高く評価されました。
 明るい輝きを持つ花色、素晴らしい花のコンデション、どの角度から観賞しても美しく見える花姿を、お楽しみください。


▲写真5 「日本大賞」を受賞した、デンドロビューム・グロメラタム ‘ロング ウェル’。

 

 

 

 

 

 

 



 またアート部門では、日本園芸協会ボタニカルアーティストの会の会員・町田美智代さんと村上裕子さんが「トロフィー賞」を受賞しました(写真6、7)。誠におめでとうございます。


▲写真6 町田美智代さんの『ファレノプシス‘ジュエルピンク’』。

 

▲写真7 村上裕子さんの『バンダ・トリカラー』。


 また、特別企画も見どころ満載です。2016年に新発見された2つの「腐生ラン」や原種の豊富なデンドロビューム属を紹介する特別企画「あなたの知らない蘭との出会い〜光を愛する蘭と地中に息づく蘭〜」(写真8)や、假屋崎省吾の「蘭の世界」、志穂美悦子の「阿吽−あうん−」(写真9)なども、ぜひご覧ください。

▲写真8 特別企画「あなたの知らない蘭との出会い〜光を愛する蘭と地中に息づく蘭〜」。光を好み世界各地の樹上に分布するデンドロビウム属と、光を必要としない(光合成をしない)新種のランを紹介する。

▲写真9 花生けパフォーマンスで有名な志穂美悦子の「阿吽」。


公式ホームページ http://www.jgpweb.com/

Copyright© 日本園芸協会AllRights Reserved.