新年、明けましておめでとうございます。 「1年の計は元旦にあり」と言いますが、春からのガーデニング計画はお立てになりましたか。いろいろ情報を集め、今年はこんな風に庭を造りかえたい、この苗木を植えたい、この種子をまこうなど、いろいろ計画を立てるのがガーデニングの第1歩ですね。
ガーデンセンターや園芸店には早春の鉢物や花壇用や寄せ植え向きのポット苗が豊富に並べられています。今回は、花壇やプランター、寄せ植えに使える草花を紹介します。
ゴマノハクサ科の半耐寒性宿根草で、 旧属名のバコパ(Bacopa)の名前も通用しています。 原産はアフリカ・カナリア諸島。這性で寄せ植えやハンギングに人気があります。日当たりと水はけのよいことを好みますが、 寒さには弱いので、厳冬期は室内管理がよいでしょう。水切れに弱い面がありますので、風の強く当たるところは禁物。伸びすぎた枝は切り詰め月に2回ほど液肥を与えるようにします。夏はむれに注意し、風通りのよい半日陰で。
ステラ「コピア・グレートパープル」 |
ステラ「コピア・ガリバーライラック」 |
こちらもゴマノハグサ科にお宿根草で、原産は南アフリカ。耐寒性は、ステラよりも強いのですが強い霜には当てないほうがよいでしょう。日当たりと水はけのよいことを好みます。花の終わった枝を切り戻せば、次から次に花が立ち上がります。夏は涼しい半日陰で管理します。肥料は花のあるあいだは月に2回ほど液肥を与えます。
ネメシア「メロウ・ロイヤルブルー」 |
ネメシア「メロウ・ピンクバイカラー」 |
お正月を楽しんだ後の松竹梅の寄せ植えは、よく日の当る、強い風の当らないところで管理します。室内に置く場合は、暖房の風が当らないところ。いずれにしろ、春になったら鉢から抜き、それぞれ別に分け、一回り大きな鉢か庭に下ろして育てます。ウメに寄せたフクジュソウは根が長いので、鉢におさめるため根を切って入れられているものがあります。この株は2、3年庭で養生させないと花芽がつかないものです。
シクラメンやプリムラ・オブコニカは、葉組みを整えてやりましょう。花茎を真中に集め、替わりに大きな葉を外側に持ってきます。そうすると光が中にまで入るようになり、花が途切れなく咲きつづけてくれます。また、入手して2週間くらいした鉢物は、肥切れしてくるものがありますので、追肥をしましょう。マグアンプKなどの粒状の固形肥料なら月1回、液肥なら月2回ほどです。特にカルセオラリア、シクラメン、プリムラなど花を長期間、次々と咲かせる種類には大切です(洋ラン類やシャコバサボテン、ポインセチアなど一季咲きの種類には必要ありません)。
シクラメンは、葉組を整えます |
カルセオラリアは |
大きく育った庭木には肥料は必要ないのですが、苗木の間や、花木類・果樹類には施肥(肥料を与えること)がかかせません。寒中に、ゆっくり分解されてゆく有機質肥料を与えると、ちょうど根が動き出す頃にききだすのです(根は芽より早く活動が始まります)。雪の積もっている地方では春になり、雪が消えたらすぐに行ないます。
油粕、魚粕、堆肥など。市販の有機固形肥料でもよい。
樹冠幅いっぱいあたり(枝が遠くに一番伸びているところ)の真下くらいで、輪状に深さ20センチほどの溝を掘るか、3、40センチほどの壷状の穴を6、7個掘り、肥料を入れて埋め戻します。前者は低木、後者は高木に向く方法です。溝や穴を掘る時に根に当ったら、ハサミなどで根を切っておくようにします。そうすると、細根が多く発生するようになり、下枝がよりしっかりするようになります。
目分量でかまいません。幹の直径が5センチ以下の樹木なら50〜150グラムくらい、それ以上大きくなったものは100〜200グラムくらい、花木類・果樹類は大きめの数値で、普通の庭木類は小さめの数値を目安にします。
冬は樹木類も休眠時期で、石灰硫黄合剤など、多少強い農薬をまいても影響しないものです。今、薬剤散布しておけば、今年は病害虫の発生がてきめんに少なくなります。
冬の薬剤散布は、マシン(機械)油乳剤と、石灰硫黄合剤を交互に散布し、退治しにくいカイガラムシ類やハダニ類を防除するものです。石灰硫黄合剤はウメなどの黒星病、イブキ類のさび病の予防にも効果があります。
ビンの石灰硫黄合剤は振るとジュウジュウと音を立てたりするので、ちょっとこわい気がしますが、説明書の通り薄めれば大丈夫です。希釈濃度は散布する樹によって違い、落葉した樹木には10倍、針葉樹や常緑樹には3、40倍程度です。咲きかけた蕾や動き出した新芽には薬害を起こすことがあるので避けて、幹や葉裏まで丁寧にかけます。薬液がガラスなどにつくと、白く残ってなかなか取れないことがありますので注意しましょう。
年が明けると、気分も新たになりますね。外での仕事が少ない今の時期に、しっかりとしたガーデニング計画を組みましょう。種子や苗の注文、道具や資材の点検、手配は早めにしておけば、充実したガーデニング生活が楽しめます。
宿根草中心で山野草も多い。大袋もあるので、広い庭を花で埋めたい方や生産者の方にお勧め(小袋も単位が大きい)。カタログに種子のまき方の説明が詳しく載っており、日本語の解説があるのも親切。
ホームページから直接、注文できるところもあります。1度注文すると、次からはカタログを無料で送ってくれるところもあるので、そうすれば落ち着いて注文できます。カタログ(普通は有料)を入手したい場合は電話やホームページなどでご確認ください。
最新の園芸情報を入手したい場合は、外国の園芸の会に入るのもよいですね。機関誌が充実していますので、写真を見るだけでも楽しめますし、無料で配布種子がもらえるところも多くあります。歴史と実績のあるイギリスとアメリカの会を紹介しましょう。
2月前半までの園芸・ガーデニング関係の催し物を調べました。ぜひ出かけて見ましょう。