日本園芸協会

園芸ファン通信 VOL.253 【12月号】

 そろそろお正月も近くなってきました。庭や鉢の手入れをしつつ、冬場に出回る花を楽しみましょう。

★今号の記事一覧★

  1. 【特集1】買い物情報
  2. 【特集2】季節の手入れポイント
  3. 【特集3】クリスマスローズの購入と管理
  4. 【特集4】洋ランの手入れ
  5. 【特集5】インターネットで園芸材料を購入しよう
  6. 【特集6】通信販売のご案内

【特集1】買い物情報

●アカエナ・イネルミス‘プルプレア’(Acaena inermis)

 ニュージーランド原産のバラ科の多年草です。小ぶりで美しい赤色の葉で、耐寒性があるので、冬の花壇で活躍します。ほふくさせてグランドカバーにしたり、寄せ植えに使えます。水はけの良い土で日当たりの良い場所に置いてください。水は土が乾いたら午前中にたっぷりと与えます。株分けなどで増やすことができます。

アカエナ・イネルミス‘プルプレア’
▲アカエナ・イネルミス‘プルプレア’
冬の花壇を明るく演出。
アカエナの葉
▲アカエナの葉
鋸歯のあるかわいらしい形の葉。

●フイリヒサカキ‘残雪’(Eurya japonica‘Variegata’)

 日本に分布するツバキ科の常緑低木です。挿し木繁殖した背の低い苗は寄せ植えのアクセントとして重宝し、和風、洋風、どちらのスタイルにもあいます。斑入りでないヒサカキは、昔から庭の生垣や植え込みに重宝されていて、育てやすい植物といえるでしょう。植物の腐食質を多く含む肥沃な土で、半日陰を好みます。

フイリヒサカキ
▲フイリヒサカキ
葉に白斑と黄斑が散在します。
フイリヒサカキ拡大
▲フイリヒサカキ拡大
新芽は赤みも帯びます。

●カロケファルス・ブラウニー(Calocephalus brownii)

 オーストラリア原産の、キク科の低木です。よく枝分かれし、葉は小さく枝と区別がつきません。全体的に銀灰色で、丸い株を形作り、シルバーリーフとして寄せ植えや花壇によく用いられます。温暖な気候を好むため、室内で管理します。

カロケファルス・ブラウニー
▲カロケファルス・ブラウニー
丸い株を作ります。

カロケファルス拡大
▲カロケファルス拡大
短い葉が枝についていますが、
色が同じで区別がつきません。
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【特集2】季節の手入れポイント

<花壇・ガーデニング>

 戸外での作業は特にはありません。空いている花壇があったら天地返しをしておきましょう。シャベルなどで花壇を掘りかえし、下の土を上に出しほぐして空気にさらします。30〜50cmくらいの深さでちょっと大変ですが、頑張りましょう。寒さや乾風、日光に当てることで、春からの病害虫の発生を減らすことができます。

<花木・庭木>

 針葉樹、落葉果樹・花木の剪定を年末までに行えなかった方は、無理に今月に行うことはありません。厳冬期を避け、2月になってからでよいでしょう。バラの冬の剪定や元肥やりは今月からの作業です。同時に薬剤を散布するとよいでしょう。

<花鉢物>

 室内に取り入れた熱帯花木類や草花類の具合はいかがですか。落葉性のものや枝を切り詰めた鉢物は吸水する力が弱くなっていますので、水は控えめにします。水やりの基本は、鉢の土が乾いてきてから与えることです。また、アブラムシ、カイガラムシ、ハダニが発生しやすいので注意しましょう。表側だけでなく、定期的に葉裏や葉の付け根、株元の葉の重なりあっているところをチェックします。
 新しく購入した鉢物類で花が次々と咲く種類には、追肥と花がら摘みを行いましょう。

<家庭菜園・ハーブ>

 家庭菜園はおやすみの時期。越冬させている種類も少なくなりましたね。ホウレンソウやシュンギクなど、ビニルトンネルやべたがけシートをかけて育てているものは、中でアブラムシなどの病虫害が発生していないか、時々調べてみましょう。また、ビニルトンネルを利用すれば、ニンジン、コマツナ、カブ、ダイコンなどの種子がまけます。今、種子をまけば、春〜初夏にかけて収穫できます。

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【特集3】クリスマスローズの購入と管理

 冬の寒さに負けず、屋外で咲いてくれるクリスマスローズ(キンポウゲ科ヘレボルス属)は貴重な花ですね。クリスマスローズの名の由来であるヘレボルス・ニゲルはもちろんのこと、2〜3月に最盛期を迎える豊富な色・形の交配種も安価で入手できるようになりました。

<花付き株を入手したら>

・選び方
 有茎種も無茎種もこの時期に蕾・花がついていなければ、今年の花は望めません。なるべく蕾の多くついているものを選びましょう。クリスマスローズは蕾が小さくても、大体は開花します。
・置き場所
 1〜3月まではよく日の当たる軒下などの陽だまりに置きます。強い風が当たるところは避けましょう。 
・水やり
 クリスマスローズは今が生長期なので、水を切らさないように注意しましょう。風が強い日は乾きが早いので要注意です。特に、蕾の上がってきた株は、花が開くのに水が必要ですから、鉢の土が乾いてきたら、暖かい日の午前中にたっぷり与えます。
・肥料
 緩効性の固形肥料を月に1回一つまみほど、液肥なら月2、3回程度。庭植えのものには、春と秋に緩効性の固形肥料1、2回与えればよいでしょう。
・植え替え
 クリスマスローズは根が大きくなる植物です。株の大きさよりも鉢のほうがやや大きく見えるもの(秋か冬の初めに植え替えられたもの)はよいのですが、株と鉢のバランスがよい感じのものは、根詰まりの危険があります。こうしたものは、花が終わったら、一回り大きな鉢に植え替えます。庭(落葉樹の下の、夏に半日陰になるところ)やプランターに植えるときは、軽く根をほぐします。

<苗の場合>

 ポット植えの苗は、1年で根がポットに回ります。ポットの土を押してみて、硬い感じなら根詰まりに近くなっているものです。すぐに、軽く根をほぐして二回りほど大きな鉢に植え替えます。なお、施肥は、植え替え後、3週間ぐらいしたら始めます。

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【特集4】洋ランの手入れ

 年が明けると各地で洋ラン展が開かれます。ご家庭でも、シンビジウムやパフィオペディルムなど蕾が上がってきてくれるころです。あなたの愛蘭の咲き具合はいかがですか。

<花つきの株を入手した場合>

●置き場所
 よく日の当たる夜間10℃程度が保てる暖かい場所(暑すぎないように)。暖房の風の直接当たるところは避けます。
●水やり
 水やりは鉢の用土が乾いてから2、3日後に(週に1、2回程度)、室温より少し高めの30℃くらいのぬるま湯を湿らす程度与えます。蕾のある株では暖かい日にシリンジ(噴霧)をしましょう。
●肥料
 花の咲いている間は不要。春になって、芽が動いてきてから与えます。

<持ち込み株の管理>

 温室があれば別ですが、あまり温度が保てない場合は高温性のカトレアやファレノプシスなどは花が咲くのが遅くなります。低温性のシンビジウムやパフィオペディルム、ノビル系デンドロビウムは蕾があがってきます。花茎が折れたり曲がったりしないよう、支柱を立てましょう。また、空気が乾燥しがちですので、シリンジをマメに行います。

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【特集5】インターネットで園芸材料を購入しよう

 花苗や園芸資材は通信販売でもご購入できますので、ぜひご自宅のお庭やベランダでお花を楽しみましょう。普段出会わない植物や資材、材料に出会えるチャンスです。

サカタのタネ 種子・苗・資材・その他
https://shop.sakataseed.co.jp/

タキイ種苗  種子・苗・資材・その他
http://shop.takii.co.jp/shop/

改良園  花木・果樹・山野草・その他
https://www.kairyoen.co.jp/

日本花卉  花木・果樹・山野草・その他
http://www.nihonkaki.com/

日光種苗  野菜・花苗・資材・その他
http://nikkoseed.com/

日野春ハーブガーデン  ハーブ苗、種子
http://www.hinoharu.com/

SORAMIMIハーブショップ  ハーブ苗、種子
https://www.qherb.jp/

岩崎園芸  山野草・高山植物の苗、種子
http://iwasaki.shop-pro.jp/

モス・ファーム コケ材料
https://www.mossfarm.jp/

生活の木 ハーブ&アロマ材料
https://www.treeoflife.co.jp/

カリス成城 ハーブ&アロマ材料
http://www.charis-herb.com/

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【特集6】通信販売のご案内

  日本園芸協会 代理部(日本カタログショッピング)では、庭やベランダでの園芸作業がはかどる園芸資材をご紹介しています。ぜひご利用ください。


https://www.catalog-shopping.co.jp/shop/eg1/index.html


注文先:日本園芸協会 代理部(日本カタログショッピング)
TEL:0120-22-1128
FAX:0120-161-418
E-mail:custom@catalog-shopping.co.jp      

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