日本園芸協会

園芸ファン通信 VOL.255 【2月号】

 大寒を過ぎ、2月4日の立春までが1年で最も厳しい寒さである時期です。これを乗り越えると、陽射しも少しずつ強くなり、月末にはウメが開花し始めます。植物が芽吹くと春を感じますね。園芸作業は無理せずできることからはじめましょう。

★今号の記事一覧★

  1. 【特集1】買い物情報
  2. 【特集2】季節の手入れポイント
  3. 【特集3】土作りをしましょう
  4. 【特集4】バラの冬季剪定
  5. 【特集5】ストーブ園芸のススメ
  6. 【特集6】書籍『山野草・栽培全書』のご案内
  7. 【特集7】通信販売のご案内

【特集1】買い物情報

●ヒナソウ(Houstonia caerulea)

 北アメリカなどに分布する、アカネ科の多年草です。かわいらしい細かい葉と花を密につけ、地下にほふく枝を持ち、横に広がっていきます。ロックガーデンや小鉢植え、寄せ植えなどに使います。日あたりと水はけのよい所を好みます。やや湿り気を好みますが、真夏の高温多湿は嫌いますので、鉢植えの場合半日陰に移して風通しよく管理します。水やりは表面の土が乾いたらたっぷりと与えます。株が込み合う前に春(や秋)株分けして、ふやすことができます。

ヒナソウ
▲ヒナソウ
明るい葉色と上向きの小さな白い花が
可憐な印象。



ヒナソウの花

▲ヒナソウの花
花数が多く、株一面に開花します。

●コプロスマ(Coprosma sp.)

 オーストラリアやハワイ、南アメリカなどに分布する、アカネ科の耐寒性常緑低木。品種によって葉の色や性質(木立ち、這性など)が違い、丈夫なカラーリーフとして用いられます。赤色のほか、緑色や斑入りの明るい緑色など、様々な葉色のものがあります。日当りを好みますが、半日陰でも比較的耐えます。耐寒性もあり、屋外で越冬が可能です。

フイリヒサカキ
▲コプロスマ
冬の花壇を明るくしてくれる
赤色のカラーリーフ。
フイリヒサカキ拡大
▲コプロスマ葉
光沢があり対生で
斑が入っているものが多いです。
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【特集2】季節の手入れポイント

<花鉢物>

 花鉢物や草花は、それぞれ種類にあった手入れをすれば、長く咲き続けてくれます。

○花がら摘み
 シクラメンプリムラパンジーなど、花が次々に咲き続けるものはこまめに花がら摘みしましょう。しおれた花が病気のもとになったり、種子をつけると株の勢いが衰えたりします。咲き終わった花や黄色くなった葉は、無理に引っ張らず、根元をひねって抜き取りましょう。
○追肥
 長期間花が咲き続けるものは追肥が必要です。マグアンプKなど固形肥料を与えましょう。洋ラン類シャコバサボテンポインセチアなどには必要ありません。
○切戻し
 リーガース・ベゴニアの株で花が終わったものは深め(茎の半分くらい)に切戻せば再び花茎があがってきます。サイネリアは、株もとの脇芽に葉を3〜4枚つけて切戻し、同時に一回り大きな鉢に根鉢を崩さないように植え替えます。1週間ほどしてから10日に1回くらいの割合で液肥を与えていると、もう一度花が咲きます。ただし、春遅くなってからではできません。
○その他
 ポインセチアは低温と過湿に注意します。低温(5、6℃くらい)で越冬させているハイビスカスブーゲンビレアは、落葉しても枝が緑色ならば枯れていません。7〜10日に1回くらいの割合で水やりしましょう。

<庭木・花木の手入れ>

 花木・庭木類の寒肥や冬の薬剤散布を済ませていない方は、2月の前半くらいまでに行うようにしましょう。落葉樹の剪定を済ませていない方は、3月初旬くらいまでに済ませましょう。

<家庭菜園・ハーブ>

 家庭菜園はまだ休眠の時期。2月中旬になれば、ジャガイモの植え付けができます。市販の種イモで、まだ芽が動いていないものを早めに入手し、温度の低い暗い所で植え付けまで保管しましょう。

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【特集3】土作りをしましょう

 花壇や家庭菜園の天地返しはお済みですか。
 天地返しは、1度土を掘り上げた後、2週間くらいしたらもう1回土を返すようにしましょう。その後ついでに、苦土石灰を1uあたり150gほどばらまいて土と混ぜ合わせておきます。さらに1週間以上後に堆肥を1uあたり2〜3kgほどばらまき、すきこんでならせば、土作りは万全です。
 なお、新しく花壇や菜園を作る場合は、最初に熔性リン肥(熔リン)を1uあたり200gくらいばらまいてから耕し、その後に石灰(苦土石灰)、少しして堆肥(1uあたり5kg)をすきこむようにします。

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【特集4】バラの冬季剪定

 バラの冬季剪定の時期です。時期は休眠中ならばいつでもよいのですが、2月内に済ませるのがベストのようです(寒さの厳しい地方では3月一杯くらい)。
 また、バラは肥料を必要とする種類です。バラに寒肥(元肥)を施していない場合は、なるべく早めに施しましょう。1株当り油粕、骨粉、過燐酸石灰各300gを牛糞(15リットルくらい)に混ぜ、株元から40〜50cm離して溝を掘り土に混ぜ込みます。これはツルバラの場合も、H・T系の場合も同じです。

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【特集5】ストーブ園芸のススメ

 外で作業が出来ない冬の季節に、ストーブに当たったりコタツに入ったりしながらカタログを眺め、春になったらこの種子をまこう、この苗木を植えよう、こんな花壇を作ろうなどといろいろ計画を練ることを「ストーブ園芸」といいます。
 ガーデニング仕事が少ないこの時期に、春からの計画を組み、いろいろと準備をしておけば、ガーデニングがより充実したものになること間違いなし。あなたも今年はストーブ園芸を充分に行い、種子や苗の注文、道具や資材の点検、手配を早めに済ませるようにしましょう。
 それでは、ストーブ園芸に必要な通信販売の会社を紹介しましょう。

<日本国内>

・サカタのタネ 総合園芸通販会社(種子・苗・資材・その他)
Tel 0570-00-8716(ナビダイヤル)
http://sakata-netshop.com/shop/

・タキイ種苗 総合園芸通販会社(種子・苗・資材・その他)
Tel 075-365-0140
http://shop.takii.co.jp/shop/index.html

・改良園 花木・果樹・山野草・その他
Tel 048-296-1174
https://www.kairyoen.co.jp/

・日本花卉 花木・果樹・山野草・その他
Tel 048-296-2321
http://www.nihonkaki.com/

・日野春ハーブガーデン ハーブ関係(苗、種子ほか)
http://www.hinoharu.com/

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【特集6】書籍『山野草・栽培全書』のご案内

 山野草栽培について、身近にかつ深く楽しめる書籍が発売されています。基本種から変異種まで2,000種以上の山野草を網羅し、豊富な写真が掲載され、解説や栽培ポイントがつづられています。大変読み応えのある内容で、山野草がもっと好きになることでしょう。ご注文は日本園芸協会代理部(日本カタログショッピング)で受け付けています。

注文先 TEL:0120-22-1128
      FAX:0120-161-418
E-mail:custom@catalog-shopping.co.jp


山野草・栽培全書発売中です
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【特集7】通信販売のご案内

  日本園芸協会 代理部(日本カタログショッピング)では、庭やベランダでの園芸作業がはかどる園芸資材をご紹介しています。ぜひご利用ください。


https://www.catalog-shopping.co.jp/shop/eg1/index.html


注文先:日本園芸協会 代理部(日本カタログショッピング)
TEL:0120-22-1128
FAX:0120-161-418
E-mail:custom@catalog-shopping.co.jp      

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