園芸ファン通信 VOL.258 【5月号】 |
だんだんと蒸し暑くなってきました。蒸れは植物にとって大敵ですので、花後の剪定などはこまめに行いましょう。 |
★今号の記事一覧★
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【特集1】買い物情報●サルビア ‘パープルプリンス’(Salvia lyrata)北アメリカ原産のシソ科の多年草です。サルビアというと連想する赤花のものとはかなり形が違い、花が目立たない独特の草姿をしています。濃い紫色の葉は、花が咲いていない時期でもカラーリーフプランツとして利用できます。日当りが良い場所で水はけの良い土を好み、耐暑性も耐寒性も強いので、育てやすく、花壇でも鉢でも育てることができます。水やりは、土が乾いてからたっぷりと与えます。こぼれ種でふえていきます。 ●リクニス・ハーゲアナ(Lycnis ×haageana)エゾセンノウとガンピの交配種とされているナデシコ科の多年草です。鮮やかなくっきりとした花が、銅葉に対して鮮やかに映えて、寄せ植えや花壇を明るく演出してくれます。耐暑性、耐寒性があり、比較的丈夫なので、花壇でも鉢植え、寄せ植えにも使えます。日当りがよい場所を好み、乾燥に少し弱いので水切れに注意します。 ●カカリア(Emilia sagittata)インドなど熱帯原産のキク科の一年草です。オレンジだけでなく、赤や黄色の花色の品種もあります。細い茎の先端に、小さな花が集まってひとつの丸いボタンのような形の花をポンポンと咲かせます。この花の形がカーテンタッセルの形に似ているので、英名は「タッセルフラワー」といいます。丈夫な性質なので、花壇でも鉢植えでも育てやすく、こぼれ種で増えていきます。
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【特集2】季節の手入れポイント<花壇・ガーデニング>雨が多くなると、花壇では、アブラムシやヨトウムシ類などの害虫類、うどんこ病や灰色かび病などの病気が発生してきます。雨が続きそうで薬剤を散布できないときは、害虫類は手や箸でつまんで退治し、病気が広がっている葉は摘み取るだけでも、効果があります。 <花木・庭木>春に伸び出した芽の勢いが止まったら、常緑樹では移植や植付けの時期となります。庭の模様替えを考えている方は、6月中に行ないましょう。 キョウチクトウやキンシバイ、アベリア類、ムクゲ、フヨウ、ザクロなど夏咲きの花木は、今年伸びた枝に蕾ができ花を咲かせますので、今の時期に枝先を切るのは禁物です。 ナツツバキ、ヒメシャラ、ライラックは花が終わったら花がらを摘みます。基本的に自然樹形で育てますので、夏場は徒長枝の切り詰めや込みすぎた枝を間引く程度にとどめます。サツキは花が終わったらすぐに刈りこみましょう。ただし、あまり強く刈りこみますと、翌年の花付きが悪くなりますので、刈りこみは去年の枝の元ぐらいにとどめます。 <花鉢物・観葉植物>春に入手したボロニア、エリカ、クリアンツス、サザンクロスなどオーストラリアや南アフリカ原産の鉢物は、これからが栽培の難しい時期になります。もともと乾燥気味のところが原産ですから、高温多湿を嫌い、長雨に当てると、過湿になって根腐れを起こしがちです。これからの雨の多い時期は、軒下などに置き、雨が当たらないようにしてやりましょう。 <家庭菜園・ハーブ>そろそろ、早めに植えたキュウリやナス、ピーマン、トマトなど果菜類の収穫が始まるころです。ただ、最初の2、3果は熟させずに若もぎしてやると、株の負担が少なくなり、その後の生育が順調で、収穫が多く楽しめるようになります。 植えつけはニガウリ、オクラ、夏キュウリ(ポット苗)、種子では、エンツァイやモロヘイヤ、ツルムラサキなど暖地性種はこれからがまき時です。
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【特集3】夏向きの草花類 暑い夏に長く咲き続けてくれる貴重な草花類を紹介します。 ●ニチニチソウ(キョウチクトウ科) ●ポーチュラカ(スベリヒユ科) ●インパチエンス(ツリフネソウ科) <種子や苗の購入先>お近くに園芸店がない、欲しいものが見つからない場合は、下記のような通信販売の会社を利用するのも良いでしょう。 ・サカタのタネ 総合園芸通販会社(種子・苗・資材・その他)
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【特集4】育てやすい食虫植物植物なのに、虫を捕らえて栄養源にしている食虫植物。その習性の面白さや変わった姿から、注目される存在です。なぜか夏に近づくと食虫植物の仲間が出回ります。その中でも、入手しやすく、育てやすい種類を紹介します。 <食虫植物栽培のポイント> 食虫植物は湿地原産のものが多いので乾燥は禁物。植え土(ミズゴケ)を乾かさないように注意しましょう。また、サラセニア以外は根が強くないので、肥料は避けたほうが無難です。その代わりに、たまに小さな虫をあたえる程度でよいでしょう。逆に、面白いからといってたくさん与えるのは、禁物、葉(捕虫葉)が早く老化します。病虫害は、ナメクジが付きやすいので、見付け次第捕殺します。 ●サラセニア ●ハエトリソウ(ディオネア) ●サスマタモウセンゴケ
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【特集5】園芸イベント情報観覧時間や交通機関については、電話かホームページで確認しましょう。 【北海道札幌市】 国営滝野すずらん丘陵公園「パンジー・ビオラフェスタ」 【茨城県石岡市】 いばらきフラワーパーク「園内周遊車〜バラ周遊コース〜」 【茨城県つくば市】 国立科学博物館・筑波実験植物園「つくば夏の洋蘭展」 【栃木県栃木市】 とちぎ花センター「ローズフェスタ」 【埼玉県川口市】 川口緑化センター樹里安「斑入植物展」 【千葉県八千代市】 京成バラ園「カラーオブスプリング〜バラのメリーゴーランド誕生〜」 【東京都練馬区】 牧野記念庭園記念館「植物に彩られた我が人生 ‐牧野富太郎を描いたアート本『まきのまきのレター』」 【東京都葛飾区】 堀切菖蒲園「菖蒲開花時期の開園延長(8〜18時)」 【神奈川県横浜市】 ガーデンネックレス横浜 横浜イングリッシュガーデン「ローズフェスティバル」 【岐阜県可児市】 ぎふワールド・ローズガーデン「春のローズウィーク」 【静岡県浜松市】 はままつフラワーパーク「浜名湖花フェスタ2022」 【愛知県掛川市】 加茂荘花鳥園「2022オリジナル花菖蒲・アジサイ展」 【愛知県名古屋市】 東山動植物園「初夏の野生蘭展」 【大阪府大阪市】 長居植物園「あじさいフェア」 【大阪府河内長野市】 大阪府立花の文化園「富貴蘭ほか初夏の展示会」 【兵庫県加西市】兵庫県立フラワーセンター「サラセニア品種展示」 【高知県高知市】高知県立牧野植物園「第45回さつきまつり」 【長崎県佐世保市】ハウステンボス「あじさい祭」
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【特集6】通信販売のご案内日本園芸協会 代理部(日本カタログショッピング)では、庭やベランダでの園芸作業がはかどる園芸資材をご紹介しています。ぜひご利用ください。 https://www.catalog-shopping.co.jp/shop/eg1/index.html
注文先:日本園芸協会 代理部(日本カタログショッピング)
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【特集7】日本園芸協会のご案内日本園芸協会にご入会いただくと、園芸の専門家による指導が受けられるとともに、年4回、植物と園芸の専門誌『プランツ&ガーデン』をお送りいたします。詳しくは下記のご案内をご覧ください。 https://ssl.gardening.or.jp/pg/rg/index.html
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【園芸ファン通信に関するご意見、ご要望】 info@gardening.or.jp 【登録解除、アドレスの変更】 |