今年の秋は暖かいのか寒いのかよく分からなかったですね。トータルすると、ちょっと冬が来るのが遅くなっているかなという感じに思います。では、冬はというと「やや暖冬気味」という予報ですが、どうなのでしょうか。新型インフルエンザの流行は収まる様子が見えず、従来のインフルエンザ(季節型)の流行の時期に入ります。お体にはくれぐれもお気をつけくださいませ。
12月の後半になると、値段が安くなりますので、まとめ買いできるようになります。
![]() 八重咲きのシクラメンが出回り始めています。 |
![]() 花の綺麗な小鉢のシクラメンは |
商品の回転の早いショップで購入するようにしましょう。なるべく、入荷したてのものを選びます。お店に長く置いてあったもの、店外の吹きさらしの場所に置いてあったものなどは、傷んでいることがありますので注意しましょう。一度傷むと、回復させるのは困難です。
今年もフリンジ系が目立ち、黄色系も値段が落ち着いてきています。中輪では八重咲きが出てきました。葉張りがしっかりして葉を手のひらで押さえて力強い感じのするもの、次の蕾が葉の下までまんべんなくついているものを選びましょう。細かく面倒を見られない場合は、底面潅水型の鉢のものを選ぶと水やりの失敗が少なくできます。
アオギリ科の半耐寒性常緑花木です。秋冬咲きの花木として、最近注目されています。原種のブルゲッシアエ(D.burgessiae)とウァリキイ(D.wallichii)が出回ってきています。 東・南アフリカ原産の割には、寒さには比較的強く、関東南部以南くらいなら露地で越冬できます。ただし、強い霜があたると葉が痛みます。寒冷地では鉢植えにして室内の日当たりで育てます。
春先、幹や枝を1/3〜1/2ほど切り詰めると、樹丈を低く維持できます。
![]() 透明感のある薄いピンクの花が可憐な |
12月も後半になると、正月用の松竹梅の寄せ植えや、ハボタン、フクジュソウ、ユキワリソウの鉢植えが出回ります。これらの鉢物は、乾燥した室内に置くと、蕾がしなびて花が咲かなくなることがあります。といって、屋外においていたのでは、お正月に花が咲きません。やはり、暖かい室内に置き、朝晩、霧を吹いて湿度を与えるようにします。
夜間だけ、頭からビニール袋を被せ、保湿するのも効果があります。
![]() 寄せ植えに使える丈の高いハボタン |
よく日の当るところに置くのが原則で、昼間より夜間がやや低温(10度くらいを維持)になるところがベストです。暖房の風の当るところはよくありません。特にシクラメン、プリムラ類、シンビジウムは夜間の温度が高いと(15度以上)、株が早く衰えることがありますから、注意しましょう。シクラメンでは、夜間だけ低温6、7℃くらいのところに移すと、株が長持ちします。
水やりは土の表面が乾いてきたらたっぷりと与えます。鉢皿に流れ出た水はそのままにせず、水の流れ出しが落ち着いたところで、水を捨てるようにしましょう。底面潅水鉢の場合は、水が少なくなったら(1/3くらいで)、補給します。シクラメン、プリムラ類、アザレアは花や葉に水をかけないように水差しなどで丁寧に行います。ポインセチアは過湿で根腐れを起こしやすいので注意しましょう(葉がしおれかけてから水やり)。ポインセチア、リーガースベゴニアなど高温を好むものは、水やりした日の夜だけ、暖かい部屋に移して保護するとよいでしょう。
蕾が次々に出て花が長く咲き続けるシクラメン、プリムラ類、ベゴニア類には、入手した後、1週間ぐらいしたら、液肥をあたえます。花が咲き続けるあいだ2週間に1回くらいの間隔で与えます(置肥ならだいたい2か月に1回程度、有効期間を見て決める)。シンビジウム、アザレア、ポインセチア、シャコバサボテンなど1季咲きの種類には、春まで肥料は必要ありません。
花がらや黄色く変色した葉は必ず摘み取ります。シクラメンの場合は、花や葉の根元を指で軽くねじって摘み取りましょう。シンビジウムは最後の花が開いたら、花茎の元から切り取って、後は切花で楽しむようにしましょう。株の消耗が抑えられ、春の芽だしがよくなります。サイネリアやアッサムニオイザクラは、花が終わってすぐに花茎を2、3節で切り戻すと、次の蕾が上がってきます。
![]() 雲南サクラソウとシネンシスの交配で作られたプリムラ 「サーティーワン」。花容はマラコイデスに近い。 |
![]() 小鉢でも存在感のある プリムラ・ジュリアン。 |
![]() 温かみのある黄色系の リ−ガースベゴニア。 |
![]() 細弁系のサイネリア(シネラリア) 人気が出てきた |
マツ類のもみ上げ(古葉とり、葉むしり)は9月から3月まで行えますが、今、行って、正月までにすっきりさせましょう。
このもみ上げは、手袋をして行うと手にヤニがつかないですみます。はさみで葉先を切るのは禁物です。
ヒバ類は手を入れないと、枝葉がぼさぼさに伸び、古葉も付いていて見苦しいものです。マツのモミアゲと一緒に済ませましょう。
面倒だからといって、葉先をばっさりとはさみで刈りこむのはやめましょう。葉先が赤茶けて見苦しくなります。
この時期になると、丸い蕾がわかるようになります。長い枝は蕾の位置まで切り戻し、込みすぎたところの枝を抜き、株全体にまんべんなく蕾が残るように枝を配置します。
秋に花芽分化したアジサイも、このころになると蕾が分かります。丸く太った芽が花芽ですから、この芽の上で枝を切り詰めます。
落葉後に、根際10センチほど上で、茎を刈り取ります。
カエデは自然樹形で仕立てますので、枝はあまり切りません。姿を乱す枝や徒長枝、混みすぎたところの枝を切る程度です。樹液の流動が早いので、枝抜きは年内、早めに行います。太い枝を切るときは、根元から切り落とし、切口には切口癒合剤や保護剤(ユゴーザイやカルスメイト、トップジンMペーストなど)を塗っておくと、腐れが少なくてすみます。