まだまだ残暑とはいえない暑さが続きます。庭の作業は水分をよく摂り帽子など対策をして、高温の時間帯は避け、早朝や夕方に行いましょう。
「クロハイビスカス」「シソアオイ」などという名前で売られています。アフリカのアンゴラ地方原産の、大きくなると2mに達する多年草です。チョコレート色をした姿がモミジのようですが、ハイビスカスの仲間でアオイ科ヒビスクス属です。
鉢植えにしても、秋の花壇や背の高い寄せ植えにしてもよいです。残暑の厳しい暑い時期は、日陰〜半日陰に置きますが、涼しくなってきたら、日当たりのよい所で管理します。10月頃には鉢あげし、室内で管理します。
▲ヒビスクス・アケトセラ モミジのようです。 一本だけ飾っても秋らしくなります。 |
中南米原産のキク科の多年草です。黒味がかかった銅葉と鮮やかな黄色の花とのコントラストでくっきりとした存在感を持っており、ある程度の高さもあるので秋の寄せ植えや花壇で活躍します。
日当たりと水はけのよい場所を好み、水やりは土が乾いたらたっぷりとあげます。花後は、花のあった場所の少し下に腋芽がでているところで切り戻します。冬は、花壇であったら鉢あげし、寄せ植えであれば寄せ植えごと凍らないようなところで管理します。
▲ダリア 銅葉に黄色い花が大変映えます。 |
中央: | アンゲロニア(Angelonia angustifolia)ゴマノハグサ科多年草。耐寒性がないので冬は鉢あげして室内で管理します。 |
右: | ケイトウ(セロシア「ベネズエラ」)(Celosia cristata)ヒユ科一年草。 |
左: | トウガラシ(Capsicum annuum)ナス科 |
下: | ハツユキカズラ(Trachelospermum asiaticum ' Hatuyukikazura')キョウチクトウ科、常緑つる性低木 |
▲秋の寄せ植え |
▲アンゲロニア 秋らしいシックな葉色のなかで、 引き立つような白を使いました。 |
▲ケイトウ シックな花色を選びました。 |
▲紫葉のトウガラシ 他にもたくさんの形や色の トウガラシが出回るようになりました。 |
そろそろ秋のガーデニングがシーズンインです。秋花壇をこれから作るなら、ジニアやサルビア、マリーゴールド、コスモスなど秋遅くまで咲き続けてくれる種類を選びましょう。
また、来年の春花壇を考える時期です。最近はナチュラルガーデンにチューリップやスイセンなどの球根類を取り入れる方が多くなっているようです。チューリップならアクミナタやユリ咲きのやさしい草姿のもの、スイセンならばジョンキラやキクラミネウス、トリアンドロスなどの原種系が使いやすいですね。もちろん大輪系でも、1か所に数球ずつ植えるようにすればよいでしょう。
秋の種子まきは、日中の最高気温が25℃以下になったころが目安です(例年ですと、9月15〜20日ごろから)。また、この頃が熱帯花木類や宿根草類、ハーブ類の挿し木・挿し芽ができる時期です。
そろそろ本格的な台風シーズンに入ります。庭や建物などで、補強や手入れの済んでいないところがないか、早めにチェックしておきましょう。
クチナシ類ではオオスカシバの発生期です。油断すると丸裸にされてしまいますから、スズメバチに似たガが飛んでいたら要注意です。小さなときは殺虫剤、大きくなった場合は、箸でつまんで退治します。ツバキやサザンカではチャドクガが発生します。なるべく小さなときに見つけて、オルトランやスミチオンなどの殺虫剤を散布します。また、収穫の済んだ果樹類ではお礼肥を与える時期です。
クリスマスローズは秋になると根が動き出します。鉢替えや株分けは早めに済ませましょう。
短日(夜が長くなる)で花芽形成するポットマムやポインセチア、初恋草、カランコエには夜間の照明を避けましょう。ミヤコワスレやシャコバサボテンも花芽形成時期です。よく日に当てるようにし、水やりを控えめにします。やはり充実期のノビル系デンドロビウムやオンシジウムも同様の管理です。夏の間、半日陰に移しておいた鉢物類も、直射日光に弱いもの以外は日向に出すようにします。なお、ポインセチアやカランコエは、普通に管理していたのでは、クリスマスのシーズンに花(や苞葉)が咲かないことがあります。こうした種類を上手に楽しむためには、短日処理を行うのが確実です。ポインセチアは1か月半くらい、カランコエは1か月くらい短日処理をします(夕方の5時くらいから翌朝9時くらいまで、上から箱をかぶせて光を当てないようにします)。
今月も秋冬野菜の種まきの時期。シュンギクは10月上旬、ホウレンソウは10月一杯にまけばよいでしょう。ダイコン、ハクサイ、レタス、キャベツ、ブロッコリーの苗は9月上旬に畑に定植します。ナス、ピーマン、オクラは中旬に化成肥料を追肥し、土寄せしておきます。
ハーブでも残暑が収まり、気温が25℃以下になったら種子まき、挿し木ができます。また、花茎の出てきたバジルや夏越しできたナスターチウムは、切り戻ししておきましょう。
リンドウ、コスモス、クジャクアスター、シュウメイギク、ジョウロウホトトギスなど、いかにも秋を感じさせてくれる草ものの鉢植えが出回ってきました。良品は、下葉までよく葉がついていて、しおれたり縮れたりした葉がないものです。
ユウゼンギクやミケルマスデージーなどシオン属を宿根アスターと呼んでいます。置き場所は日向から半日陰程度で。株が込んでいる場合は、一回り大きな鉢に植え直します。高性(背が高い)の場合は、鉢が倒れやすいので、鉢ごと一回り大きな鉢に入れておくとよいでしょう。エゾギクもアスターと呼ばれますが、こちらは別属(Callistephus)で一年草。
日向に置き、水切れに注意します。強健で育てやすい種類ですが、蕾は日が当たらないと開きません。
ケイトウには赤や黄色に色づいた葉を観賞するハゲイトウと花穂を観賞するトサカケイトウがあります。株の大きさの割に小さめの鉢に植えられていることがほとんどなので、入手したら1〜2回り大きめの鉢に植え替えるようにします。
大株は水切れに注意。強い風の当たらない日向に置き、根が強いので一回り大きな鉢に植え直すか庭植えにします。
なお、コスモスや宿根アスターなど次々に花が咲き続ける種類には、液体肥料を2週間に1回追肥します(そのほかの種類には、花の時期には肥料は不要)。水やりは、鉢土の表面が白く乾いてきてからたっぷりと与えるようにします。
最近、グラス類の人気が高まっています。これまでは日本原産のススキや南アメリカ原産のパンパスグラスくらいしか作られていませんでしたが、葉色の変わった種類が出回り始め、庭や寄せ植えに使われるようになりました。
日当たりのよい排水のよい適湿地。
適期は春か秋。ポットから抜き、根鉢を1/3〜1/2ほどほぐして植えつけます。
施肥は春先にマグアンプKなどの固形肥料をひとつまみほど根元にばら撒けばよいでしょう。水やりは植え付けた年は、1週間以上日照りが続いたときに、様子を見ながら(葉がしおれ加減になったら)、与えます。2年目以降は原則不要です。鉢植えの場合は、土が乾いてきたら与えるようにします。
繁殖力が強いので、株が広がったら困る場合は、プラスティック板(30cm深さ)で根を囲んで外に伸びないようにしておきます。
ペニセツム・セタケウム「ルブルム」 アフリカ原産。高さは1m以上。 銅葉に赤い穂がとても美しい。 |
残暑がひと段落すると、挿し芽・挿し木の時期です。宿根草類や熱帯花木の伸びすぎた枝や茂りすぎた枝は、切り取って挿してふやしましょう。また、ニューギニア・インパチエンスやポーチュラカなど寒さに弱い宿根草は、秋に挿し芽した苗で越冬させると、場所をとらず便利です。
ユリオプシス・デージー、マーガレット、木立ベゴニア、ゼラニウム、ストレプトカーパス、トラディスカンチア、ヘリオトロープ、ニューギニア・インパチエンス、クジャクサボテン、ハイビスカス、フクシア、ハーブのミント類、タイム類、セージ類、マジョラム、ラベンダー類、ローズマリーなど
県名 | イベント名 | 期間・場所・連絡先 | |
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東京 | 暇屋崎省吾展 「花のちから〜再生、新しい美の創造」 |
期間:9月8日〜10月7日 場所:新宿区・新宿高野ビル4階コニカミノルタプラザ URL:http://konicaminolta.jp/plaza/ | |
勅使河原和風会 本部花展 | 期間:9月18日〜19日 場所:世田谷区・和風会本部 TEL:03-3428-8221 |
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宮城 | いけばなの根源―池坊展 | 期間:9月8日〜13日 場所:仙台市・仙台三越 URL:http://www.ikenobo.jp/ |
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埼玉 | 秋の園芸フェスタ2010 | 期間:9月25日〜26日 場所:川口市・川口駅 TEL:048-296-4021 URL:http://www.jurian.or.jp/ |
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石川 | 日本いけばな芸術特別企画 金沢展 |
期間:9月22日〜26日 場所:金沢市・金沢21世紀美術館 TEL:076-220-2800 |
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愛知 | |||
あいちトリエンナーレ2010 | 期間:8月21日〜10月31日 場所:名古屋市・愛知芸術文化センター URL:http://aichitriennale.jp/ |
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フルーツとフラワーの 押し花絵展 |
期間:8月31日〜9月12日 場所:名古屋市・東山動植物園 TEL:052-782-2111 |
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いけばなの根源―池坊展 | 期間:9月15日〜20日 場所:名古屋市・松坂屋名古屋店 URL:http://www.ikenobo.jp/ |
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奈良 | 全国都市緑化ならフェア 「やまと花ごよみ2010」 |
期間:9月18日〜11月14日 場所:北葛城郡・馬見丘陵公園 TEL:0742-27-8041 URL:http://www.yamatohanagoyomi.jp/ |
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大阪 | 絵画展〜自然を描く〜 | 期間:9月7日〜12日 場所:大阪市・花と緑と自然の情報センター TEL:06-6694-8788 |
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フルル花と福祉の地域応援 ネット展示会 |
期間:9月14日〜26日 場所:河内長野市・府立花の文化園 TEL:0721-63-8739 |
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岐阜 | サマーガーデン『カラーリーフと夏に咲く花々の庭』 | 期間:7月3日〜9月13日 場所:可児市・花フェスタ記念公園 TEL:0574-63-7373 |
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兵庫 | 宿根草(セージ・山野草)フェア | 期間:9月4日〜26日 場所:兵庫県宝塚市・あいあいパーク TEL:0797-82-3570 |
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不思議な食虫植物展 | 期間:7月2日〜9月28日 場所:兵庫県加西市・兵庫県立フラワーセンター TEL:0790-47-1182 URL:http://www.flower-center.pref.hyogo.jp |
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夢コレクション いざ、ジャポニズム、夢から舞台へ | 期間:9月18日〜11月7日 場所:兵庫県淡路市・淡路夢舞台温室「奇跡の星の植物館」 TEL:0799-74-1200 |