日本園芸協会季節の園芸作業
ENJOY!

[3月]

■前回の「季節の園芸作業」を読む■ | ■最新の「季節の園芸作業」を読む■

◆3月のガーデニング(前半号)◆

 3月の声を聞くと、何となく心が春めきますね。土の表にはまだ出てきていなくても、土の中で芽が動いているのが感じられます。

◆ガーデニングトピックス◆

 東京ドームの洋ラン展(世界ラン展日本大賞2000)に行ってきました。
 世界23か国・地域が参加した世界最大規模の洋ラン展として知られる東京ドームの洋ラン展今年で10回目。洋ランを始め、東洋ランに野生ランの仲間と広い会場いっぱいに8万株のランが展示され、売店も160店とよりどりみどり。
 さて、今年の日本大賞はマスデバリア・コクシネア'マーク・ダニエル'。出品者は埼玉県の上田公生さん。育てにくい種類を大株で見事に咲かせたもので、10回目で始めて一般の趣味家の受賞です。

マスデバリア・コネクシア‘マーク・ダニエル‘ ロケット(エリーカ)
今年の日本大賞「マスデバリア・コクシネア'マーク・ダニエル'」 華やかなディスプレイも見所のひとつ
最新交配種「マ・ベル'ヒサコV'」 珍しい腐生ラン[オニノヤガラ]
日本人好みのパフィオペデルムの最新交配種「マ・ベル'ヒサコV'」 珍しい腐生ラン「オニノヤガラ」

 このほか最新の交配種や滅多に見られない珍稀種が勢ぞろい(美しいものではありませんが「オニノヤガラ」<腐生ラン>は超珍品)ラン好きでなくても、ぜひのぞいておきたい展示会でした。
会場 : 東京ドーム・ビッグエッグ
会期 : 2000年2月26日(土)〜3月5日(日)
テーマ: 「新しい蘭の世界へ」

◆買い物情報◆

・ダリア
 夏に弱いので日本ではあまり人気が高まらないダリアですが、欧米では大人気といわれます。最近の注目はオーキッド咲きとか。日本でも新しい品種が販売されるようになりましたので、ブレークも間近!?
そのほか春植え、春蒔きの球根、種子の入手はお早めに。

・シャクナゲ
 植木市などで、地掘りのシャクナゲがみられますね。植木類は今が植付けの好季。根鉢が大きくて、細根がしっかりついたものを選びましょう
 カルミア落葉性ツツジも洋風ガーデンに似合います。

ダリア ピンクオーキュット 土佐三つ葉ツツジ ヤクシマHyb ハンドンドーン
人気の出そうなオーキッド咲きダリアの球根も売られている 西洋シャクナゲ
「ハイドンドーン」
洋風庭園にもマッチ
する落葉性ツツジ
「トサミツバツツジ」

◆パンジー花壇を作りましょう◆

ス−パーマジェステックブルーキャップ
株間はこのくらい空ける

 冬の間、寒くてサボってしまった方は、まだ間に合うパンジー花壇を作りましょう。時期的に、植えつけてすぐに株が生長しますから、株間は広く10センチはあけて植えましょう。プランターなら標準のサイズで3株植えです。良苗は、茎のぐらぐらしない根張りの良い株。お店に長く置かれた株は、間延びしたりアブラムシがついているものもありますので注意しましょう
 パンジーは花色ごとにまとめて使うものです。あらかじめ大雑把なデザインを組んでから、品種ごとにまとめて買いましょう。また、落葉樹下などのナチュラル花壇や、宿根草花壇の飾りに使うときは、1箱売りの安くなった混合株もの(古くなった株が多いのですが)が割安です。


一口メモ・植えてすぐに使えるハーブの種類

そろそろショップにもハーブの苗がいろいろ出回るようになりました。
この春植えて、短期間で収穫が楽しめる種類を紹介しましょう。
ただし、入手は、無農薬で作られたハーブ用であることを確認して。

ナスタ・チウム ロケット(エリーカ)
花も葉も食べられるナスターチウム ロケッツの花。なるべく咲かせないように花茎は早めに摘み取るのがコツ

ナスターチウム
蕾付きの株が売られています。花や葉をサラダなどに。
ローズマリー
花つき株が売られています。花や葉を料理の香り付けに。 少量で十分に香るので、苗の間は葉を摘み過ぎない様に。
ミント類(ペパーミント、スペアミントなど)
生育が早いので、すぐに大きくなります。葉や剪定でつんだ芽をティーに。
イタリアンパスリー
伸びた葉を次々に摘み取り、スープやサラダに。 また、チャービルやロケッツなど低温で生育するハーブは、種子まきできます。ただし発芽まで室内の窓際で、芽が出たら屋外の強い風の当らない半日陰程度のところで育てます。

■前回の「季節の園芸作業」を読む■ | ■最新の「季節の園芸作業」を読む■
●ガーデニングカタログ(通信販売)へ | ●ガーデニング講座(通信教育)へ