日本園芸協会季節の園芸作業
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[7月]

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夏のガーデニング

 梅雨が明けると、熱帯地方よりも暑苦しいといわれる日本の夏。ここ数年来、やや空梅雨気味の年が続き、夏の期間が長くなっているような気がします。花壇やベランダの草花で、暑さや蒸れで弱った株は病害虫の発生も多くなりますので、こまめに回って、早めに発見し対策を取るようにしましょう。

◆買い物情報◆

 ムクゲやフヨウ、サルスベリをはじめ、熱帯花木のハイビスカスやサンタンカ、ペンタスなどは夏の盛りに長期間咲きつづけてくれます。こうした鉢物を求めるときは、根元のしっかりした株を選びましょう。鉢に根が回っているものは、そっと鉢から抜き、一回り大きな鉢に植えなおすと長持ちします。また、肥料も必要ですから、マグァンプKなど緩効性の固形肥料を一つまみあたえます。
 なお、同じ熱帯花木でもブーゲンビレアは、咲いている花が終わったら、秋半ばまで次の花が上がってこないタイプです。なるべく、花の若いのを選びましょう。花後は、伸びだした枝を2、3芽残して切り詰めます。つるが伸びすぎて姿が乱れた株は、半分くらいに枝を切り詰め、一回り大きな鉢に植え替えます。

ブーゲンビレア剪定図
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サルスベリ
小株で花の咲く
1才サルスベリ
フヨウ
艶やかなフヨウの花
フウリンブッソウゲ
可憐な花姿の
フウリンブッソウゲも
ハイビスカスの仲間
ペンタス
ペンタスは、夏の間は
花壇に植えてもよい

葉がない姿で大輪の花を咲かせるアマリリス・ベラドンナ
葉がない姿で大輪の花を咲かせる
アマリリス・ベラドンナ
◆秋咲き球根の植えつけ1◆

 秋早くに、香りのよい大輪で瀟洒な花を咲かせてくれるアマリリス・ベラドンナの植えつけ時期です。遅くとも8月中旬頃までに植えつけておきましょう。大きくて傷がなく、持ってみて重たく感じられる球根を選びます。アマリリス・ベラドンナは、チッソ分の多い用土を嫌いますので、市販の培養土は禁物。川砂、赤玉土に腐葉土を2割くらい入れた用土がベストです。球根類よりもやや大きい程度の小さめの鉢に植えるのがポイント。東京以南ならば、庭植えでき、寒風の当らない南向きの建物脇などがよいでしょう。
 リコリス類(ヒガンバナの仲間)も同じ要領で植えられます。

リコリスの植え方
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サフィニアをメーンとしたハンギング。適時に枝を切り詰めるようにする
サフィニアをメーンとしたハンギング。 適時に枝を切り詰めるようにする
◆夏の草花の手入れ◆

 ポーチュラカやマリーゴールド、サフィニア、ジニア類、ニチニチソウなど長く咲きつづけてくれる夏の花壇やハンギングの花。長く咲かせるには、日頃の手入れが大切。花がらはこまめに摘み取り、混みすぎたところは枝を剪定し、月に2回くらい液肥を与えましょう。サルビア、ダリアなどで、暑さに弱ってしまった株は、根元から15センチほどで剪定しておくと秋に再生します。また、ポーチュラカやマツバボタン、ニチニチソウは、枝を切って清潔な砂か赤玉土に挿せば、すぐに発根します。間伸びした株は、挿し芽で作りなおしましょう。
 なお、トレニアやインパチエンスは水切れに弱いですから、花壇や庭に植えた場合も土の乾き具合を確かめ、雨が降らない場合は、2、3日に1回くらいにたっぷりと水やりしてあげましょう。


下の葉を取り除いて調整したニチニチソウの挿し穂
下の葉を取り除いて調整した
ニチニチソウの挿し穂。


ハボタンの種まき
ハボタンの種まき
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◆夏の種子まき◆
    晩秋から冬〜春花壇にかかせないハボタンやパンジー・ビオラ。苗を買うと結構高いですね。ハボタンやパンジー・ビオラの種子まきはこれから夏の間です。今年は夏の種子まきに挑戦しましょう。

<ハボタン>
  1. まき時期 ふつうは7〜8月。寄せ植え用の小苗作りなら9月。
  2. まき床と用土 平鉢に清潔なピートモスとバーミキュライトを等量混合
  3. まき方 鉢全面にばらまきに、覆土は1センチくらい。
  4. 発芽までの管理 まき終えたら腰水し、発芽まで管理。
  5. 移植 4、5日で発芽する。本葉が出てきたら3センチ間隔で移植し、1か月後に10〜12センチ間隔で移植。発芽したら、5-7日おきに液肥を与える。
  6. 注意 青虫がつきやすいが、薬害が出やすいのでスミチオン乳剤は使わないこと。サイアノックス乳剤を散布。
 <パンジー・ビオラ>
  1. まき時期 8月下旬から9月上旬(関東地方標準。寒冷地ならば2週間くらい前、暖地ならばその分遅くします)。
  2. 低温処理 パンジー・ビオラは種子をまく前に低温処理が必要。低温処理は、種子に吸水させてから、冷蔵すること。
  3. 低温処理の期間 1か月ほど必要。まく時期に合わせて低温処理を始める。
  4. 低温処理の方法 深めの小皿の底にさらした木綿などの小布を敷き、水を注いで湿らせ、その上に種子を置く。小皿の表面をサランラップで覆って密閉し、冷蔵庫の野菜室に保管(種子の蒔き方は次回に紹介します)。

1
ポットの真中よりやや後ろに
アサリナを置く。

2
ポーチュラカを植えこむ

3
2、3日するとポーチュラカ
が 咲き出してさまになる

★アセリナとポーチュラカの寄せ植え
 日照りに強いので、夏の花壇やハンギングに欠かせないポーチュラカ(スベリヒユ科)。今回はこのポーチュラカと最近、出まわり始めてきたつる植物のアセリナ(ゴマノハグサ科)の寄せ植えを作りましょう。
<材料>
・直径30センチのポット
・ポーチュラカ5株(赤色と白色)
・アセリナ中株
・朝顔支柱1個
・培養土

<作り方>
 ポットの穴に底網を置き、底石用に大粒の軽石を2段くらい並べ、その上に培養土を目分量でポットの半分くらい入れます。真中より、やや後ろにアサリナを配置し、朝顔支柱を立てからませます。次いで、ポーチュラカを敷き詰めます。枝が長いものは、適当な長さで切って、空いた部分に挿せばすぐに発根してくれるはずです。アサリナが活着して、朝顔支柱から垂れて咲いてくれるようになれば完成です。

<その後の管理>
 ポーチュラカは日陰を嫌いますので、アサリナの陰にならないように光の入り具合を考えてポットを置きます。水やりはやや控えめで乾かしぎみに管理し、ハイポネックスなどチッソ分の少ない液肥を2週間に1回くらい与えるようにしましょう。


ブックレビュー
『雲南の植物』森和男著
トンボ出版刊(Tel 066-768-2461)
定価1000円(B5判240ページ・オールカラー)
  • 中国の中でも植物の宝庫として知られる雲南省の西北部山岳地帯の美しい花、珍しい花を多数紹介した写真集(上製本)です。シャクナゲ、野生ボタン・シャクヤク、プリムラ、リンドウ、アツモリソウ類など興味を引く植物の貴重な写真が載っています。雲南の植物観察のガイドブックとしても重宝いただけます。
  • 著者は日本園芸協会の通信講座「山野草講座」を共同執筆。著書多数。中国を中心に東アジアの野生植物を広く研究・探索している日本の山草界の第一人者。

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