◆買い物情報◆
秋の草花鉢物
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秋咲きのメキシカン・
ブッシュセージ |
矮化仕立ての
ウインターコスモス |
コスモス、キバナコスモス、ウインターコスモス、セージ類、ポットマムやクジャクソウなどの大株ものが出回っています。こうした鉢物を長持ちさせる秘訣は、すぐに一回り大きな鉢に植え替えること。また、コスモスなど1鉢に5、6株以上植えられているものがありますが、無理に分けると次の花が途切れることがありますので、そのまま植えるのが無難です。
秋植え球根
今年は、国内産、オランダ産とも秋植え球根が不作のようで、並べられている種類や量が少ないようです。まだ購入されていない方は早めに手配しましょう。特にチューリップなど色や草丈、開花期などをそろえたい方は急いだほうがよいでしょう。
花壇苗
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春花壇用の
キンギョソウの
苗も出回り始めた |
今の時期のシクラメンは
病気に注意する |
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もうパンジーやビオラの苗が
出回るようになっている。
(東京・オザキフラワーパーク10月9日) |
もう早々にパンジーやビオラ、キンギョソウなど冬春花壇用のポット苗が出回っています。苗物は発芽時の双葉までついているものが良品です。なお、秋の気温が高いので、アブラムシがついたものや、水切れをさせて下葉が黄色くなっているものが出ていることがありますので、注意しましょう。
鉢物
年々、シクラメンの売出しが早くなっていますね。これまでは、早く出るのは同じシクラメンでもミニの小鉢が多かったのですが、最近は普通型のシクラメンの中鉢が出ています。この、シクラメンは開花まで高冷地で栽培生産されたもので(普通は高冷地育苗、開花調整は低地)、冬に出回るものより、病気が出やすい面があるようです。また、今売られているカランコエは短日処理で促成されたものですから、普通に栽培すると来年の開花は冬〜春になります。
鉢物類の取り込み
秋が暖かかったわりには、平年よりも初霜や初冠雪が早かったという便りも届いています。なんとなく寒さがくるのが早いような気がします。戸外で過ごさせてきた観葉植物や熱帯花木、花鉢物は、早めに室内に取り入れる準備をすませましょう。
取り入れる前の準備
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寒さに弱いアローカリア
は早めに取り入れたい |
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パキラは10度くらいに
なったら取り入れる |
- 枝と根の切り詰め
- 長く伸びた枝やツルは1/2から3/2ほど切り詰め、茂りすぎたところの枝は風通しがよくなるよう、元から切り取ります。鉢の底から根が出ているものは、切り取っておきます。
- 薬剤散布とナメクジの駆除
- 害虫が付いた株を室内に取り込むと、被害が大きくなります。取り込む前に葉の裏や株元、鉢の裏などをチェックしましょう。アブラムシやカイガラムシなどにはスミチオンやオルトランを散布して、退治しておくのがベストです。
- 鉢上げ
- ハイビスカスなど庭に植えて育てたものを、鉢に上げて冬越しさせる場合は、掘り上げる1か月くらい前に、根鉢よりも1回り小さくスコップを入れて太根を切り、細根を出させておく(この作業を根切りといいます)と、植え替えしやすくなります。
- 清掃
- 植物の幹や枝を布で拭き、鉢やプランターの周囲はたわしなどで洗い、ごみや汚れを落としておきます。鉢の底も忘れずに洗っておきましょう。雨の当たらない軒下に置いてあった鉢は、葉が汚れていることがありますので、頭からシャワーして洗い流しておきます。
取り入れの目安
最低温度が15度くらいになったら取り入れる種類
高温性のアローカシア、アカリファ、アンスリウム、カラテア、カリアンドラ、クロトン、サンセベリア、セントポーリア、ドンベヤ、バオバブ(落葉したら)、フィトニア、プルメリア、ポインセチア、ユーチャリス(アマゾンリリー)、高温性の洋ラン類(カオレア、ファレノプシスなど)ほか
最低温度が10度くらいになったら取り入れる種類
中低温性のアジアンタム、アナナス類、カラジウム、ジャガランダ、ドラセナ、ハイビスカス、パキラ、フィロデンドロン、ブーゲンビレア、ペペロミア、ポトス、中低温性の洋ラン類(オンシジウム、デンドロビウム、シンビジウムなど)ほか
最低温度が6、7度になったら取り入れる種類
低温性のアスパラガス、アブチロン、インドゴムノキ、クワズイモ、クジャクサボテン、クンシラン、ゲッカビジン、シェフレア、デュランタ、トケイソウ、トラディスカンチア、ノボタン、ランタナほか
室内での管理の注意
日照を好むものは、窓際の明るいところに置き、日照に弱いものはレースのカーテン越しのところに置くなど、置き場に注意しましょう。10月中はまだ光が強いので、室内の日当たりは温度が上がりすぎることがありますので、注意が必要です。また、室内は戸外よりも空気が乾燥していますので、土の乾き方をチェックするとともに、葉水などを与えるようにしましょう。
人気のハートホヤの育て方
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最近人気の高い
ハートホヤ。
冬は室内に取り込む。 |
葉がきれいなハート形なので人気のあるハートホヤ。この葉の形から、「ラブラブハート」や「ラブリィーハート」の名前も付けられています。もともとは、サクララン(桜蘭)の仲間のつる植物で、和名はシャムサクラランといいます。
用土と鉢
ハートホヤはミズゴケに植えられた高たちで販売されていることが多いのですが、できたら普通の土(市販の培養土でよい)に植え替えたほうがよく育ちます。鉢は何でもよいのですが、色合い的にはパステルカラー系のプラ鉢が合うようです。
植え方
ミズゴケをよくほぐして取り除き、根の部分だけ土に入れる程度の浅植えにします。
水やり
もともと多肉植物に近い種類ですから、水は控えめで大丈夫ですが、土をからからに乾かすのは避け、鉢の土が乾いたらたっぷり与えるようにしましょう。
置き場所
寒さには強くないので、冬は10度以上保てる室内の午前中くらい日の当たるところで育てます。そのほかの時期は戸外でよく、直射日光の当たらない明るい半日陰に置くようにします。
肥料
春と秋の彼岸頃に、マグアンプKなどの固形肥料を一つまみ与える程度です。
人気の小球根類の植え付けの時期です
今月から11月にかけてが、秋植え球根の植え付けの時期です。
チューリップやクロッカス、ヒアシンスなどは今月に、スイセンやユリ類は11月でも間に合います。こうした大型の球根とは別に、最近、人気を呼んでいるのが鉢植えや寄せ植えに使える小球根類です。出回る種類も豊富になり、小型で可愛らしい花が多いのも楽しみです。
栽培と使い方のポイント
- カロコルタス(ユリ科)
- アメリカの西部原産。別名スターチューリップ。水はけのよい用土に植え、日当たりで育てる。夏の多湿に弱いので、葉が枯れたら掘り上げる。
- ブローディア(ユリ科)
- アメリカ西部原産。丈夫で花期が長く、寄せ植えや自然風ガーデンにも適する。用土に石灰を混ぜるとよい。
- リューココリーネ(ユリ科)
- チリ原産。花茎が細長く寄せ植えに適する。ただ、耐寒性はあまり強くないので、鉢は凍らせないように。
- スピロキシネ(コキンバイザサ科)
- 南アフリカ原産。水はけのよい用土で浅植えする。寒さに弱いので、冬の間は室内か凍らない陽だまりに。
- ロムレア(アヤメ科)
- 南アフリカ原産。花色豊富で寄せ植えによい。寒さに弱いので、冬の間は室内か凍らない陽だまりに。
- イキシア(アヤメ科)
- 南アフリカ原産の半耐寒性球根。白色に黒目の印象的な花で、寄せ植えの中心に。やや深植えがよい。寒さに弱いので、冬の間は室内か凍らない陽だまりで管理。
- イキシオリリオン(ヒガンバナ科)
- 中央アジア原産。紫青色が鮮やか。花茎が細長いので、寄せ植えにぴったり。耐寒性強く、水はけのよいところなら庭植えも。
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きれいな絵袋に入れられている小球根
(ロムレア(左)とイキシア(右)) |
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