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2002年02月22日号 最新号 2002年04月04日号

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    園芸ファン通信          【Vol.9】 2002年3月18日号

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★3月後半の行事 
 彼岸の入り(3月18日) 春分の日(3月21日) キリスト教・復活祭(3月31日) 
               
 今年は春の訪れが早く、庭の花々の開花も早かったようです。サクラも早そ
うで、東京では20日前後という開花予想が出ています。ちなみに、全国各地
のサクラの平均開花日(花名があるところ以外はソメイヨシノ)を調べました。
なお、ソメイヨシノの満開日は、開花日から3、4日(北海道など)、ないし
6、7日(関東以南)かかるようです。満開日近くに週末が重なるとよいです
ね。それと天気ですが……。期待しましょう。

・稚内  5月16日(エゾヤマザクラ) ・旭川   5月9日(エゾヤマザクラ) 
・札幌  5月5日         ・仙台   4月12日  
・新潟  4月11日         ・東京   3月28日  
・長野  4月14日         ・名古屋 3月28日
・大阪  3月30日         ・鳥取   4月2日  
・高松  3月30日         ・福岡   3月26日 
・鹿児島 3月26日         ・那覇   1月19日(ヒカンザクラ)
(国立天文台編 理科年表より)

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■季節の手入れポイント■
 
<花壇・ガーデニング> 
 パンジーなどの春花壇も全開ですね。株も大きくなり、花の上がる数も多く
なりました。肥料が切れると、株の勢いが止まってしまいますので注意しまし
ょう。新しく咲く花が小さくなったり、次ぎの蕾が上がるまで間があくように
なるのは注意信号です。急ぎのときは、液肥で、余裕のあるときはマグアンプ
などの緩効性固形肥料を追肥しましょう。花殻摘み、大きくなりすぎた株や伸
びすぎた枝の剪定も忘れずに。

<花木・庭木>
 今年は、ウメやロウバイなど早咲き花木の開花も相当に早かったですね。花
が咲き終わった花木は、早めに剪定をしましょう。また、お彼岸を中心に植木
市が開かれるところも多いようです。早めに出かけて、気に入った樹木を入手
し、植えつけましょう。

<花鉢物>
 マーガレット(白、桃、黄)、マーガレットコスモス、ユーリオプシスデージ
ーは大鉢が多くなっているようです。初恋草、シザンサス、羽衣ジャスミン、
ボロニアなども目を引き、チューリップやラナンキュラス、アネモネなどの球
根類が春の気分を高めてくれます。ハイドランジア、クレマチス、フクシアな
どの促成ものも出まわり始めてきました。いずれも温室で大事に育てられた株
ですから、並べられてすぐの鉢を選び、購入したら、強い風の当らない日溜り
におき、夜は暖房の風の直接当らない室内に取りこみましょう。

<家庭菜園・ハーブ>
 いよいよ本格的な春の種まきシーズンが始まります。また、ダイコンやタカ
ナ類、ホウレンソウ、ニンジンなど冬越しした野菜や畑において利用してきた
種類も、春になるととう立ちして、利用できなくなりますので、早めに収穫し
ましょう。
 霜の終わった地方では、寒さに強いタイムやミント類などのハーブ類の種ま
きや苗の植えつけ、植え替え、株分けが行なえます。

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■花木・果樹・庭木の植えつけ■

 今月は落葉果樹類や各種花木、庭木類の植付けの時期で、植木市が開かれま
す。ツバキ、ボタンやフジ、ツツジ・シャクナゲ類などでは、鉢植えの物を購
入し、花が終わったら、庭に植えるようにしてもよいでしょう。

 植木市などで購入するときは、なるべく早くいって、よい木を選ぶこと。品
種ものは花を確認してから選ぶようにすると、トラブルを避けることができま
す。

 なお、ツバキなど、何年か鉢植えにしていたものを庭に下ろすときは、根が
鉢いっぱいに回って、固く締まっていることがあります。こうした場合は、箸
などで突いて土を落とし、根をよくほぐしてから植えるようにします。この際、
多少根が切れてもかまいません。その分、枝も1/4くらい切り落しとてバラン
スをとります。

 1本立ての果樹苗は、幹を30〜40センチに切り詰め、支柱を立てて植えつけ
ます。
(「よい庭木の条件」と「植木の植付け」は11月後半号参照)
    
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■冬・早春咲き花木と夏咲き花木の剪定■
   
 冬から、春早く咲いてくれた花木類は、花が終わったら剪定をして樹形を整
えます。

<ウメ>
 花ウメは、葉芽のある枝は、芽を2、3芽残して枝を切り戻し、葉芽のない
枝は、枝の基部を少し残して切り詰めます。実ウメの場合は、花後剪定はせず、
そのまま伸ばします。

<ツバキ>
 ツバキも花が終わった木から剪定をします。花が咲いた枝は、来年はよい花
をつけませんから、枝の基の方に2芽くらい残して枝を切り詰め、花が咲かな
かった枝は来年花が咲きますので、大切にします。ただ、残す枝のバランスを
見て、混みすぎるようなら、こうした枝も2、3芽残して切り詰めます。

<ロウバイ>
 自然に樹形が整いますので、原則的に剪定は不要ですが、込みすぎた枝の間
引きなどは、花後すぐに行ないます。あまり強い剪定を行なうと、逆に木が暴
れて徒長枝を多く出すので注意しましょう。台芽は見つけ次第切り取ります。

 春に伸びだした枝に夏花を受ける花木類で、まだ手を入れていないものは芽
が伸び出す前に剪定しましょう。

<サルスベリ>
 ヒコバエや花が咲かない弱い枝を落とします。去年花が咲いた枝は、枝の基
部に2芽くらい残して切り詰めます。毎年、同じ位置で枝を切ると、切口がコ
ブになります(このコブを尊ぶ地方もあります)。

<ムクゲ>
 普通は自然樹形に仕立てます。落葉期に混みすぎたところの枝を間引いたり、
生垣などで高さを揃えるときは、落葉期に行ないます。萌芽力が強いので、強
く切っても大丈夫です。

<ザクロ>
 芽が出る前に、細い弱い枝やふところ枝(幹から直接出た短い枝)を切り落
し、混みすぎたところの枝を間引き、伸びすぎた枝を切り戻すようにします。
 
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■野菜・ハーブの種子まきと植えつけ■
 
 3月も中旬になると、野菜やハーブも種子まきの季節です。ホウレンソウ、
カブ、コマツナは露地で、ネギ、パセリはトンネルでまきます。パセリは本葉
1、2枚で移植しましょう。 ハーブでは、ミント類、レモンバーム、タイム
類、ロケット、チャービルの種子がまけます。平鉢でまき、風の当らない日溜
りで管理します。遅霜の心配があるときは室内や軒下に取りこみましょう。

 種子まきは苦手という方は、苗から始めるのがよいですね。野菜苗は、双葉
が黄化せずしっかりついているものを選びましょう。ハーブ苗も種子からの場
合は同様です。なお、野菜苗もハーブ苗も遅霜の恐れがなくなってから定植し
ます。

 また、暖かくなるにつれ、害虫類が出始めます。アブラムシが出たら、少な
いときは手でつぶし、多いようでしたら、生の牛乳をスプレーしてやりましょ
う(2日おきに3回くらい)。冬越しさせたハーブでは、そろそろ芽が動き出
してきます。固形の化成肥料か液肥を与え、元気づけてやりましょう。

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■花鉢物の管理■
    
 花鉢物も、そろそろ外で育てるものが多くなります。とはいえ、今の時期は
温室で栽培された促成ものがメインですから、まだいきなり外で育てることは
できません。晴れた暖かい日は風の当らない日溜りに置き、夜間や風の強い日
は、暖房の風が直接当らない室内で保護するのがベストです。

 春の鉢物で、ひときは華やかなのはムレコチョウ(群胡蝶)の別名を持つシ
ザンサス。鮮やかな花色と蝶々が群れ飛ぶような花姿で豪華な雰囲気を演出し
てくれます。シザンサスで注意したいのが、蒸れと水切れ。南米のアンデス原
産で高温に弱く、気温が25度以上になると弱ります。そのため通風を図らな
ければいけないのですが、風が強いと根の大きさの割りに花房が大きいので、
水切れをおこしやすいのです。といって、腰水も、過湿で根腐れのもとになる
ので禁物。こまめにチェックして、乾く前に水をやる以外ないようです。管理
に気を使いますが、その分見ごたえは充分な花です。なお、花房が咲き終わっ
たら、株元で切り戻すと、次ぎの花房が上がってきて、2度楽しめます。

 室内で咲かせていたプリムラ類やマーガレット、ゼラニウムなどは、霜が降
りなくなったら、外の日当たりに移します。花の咲いているあいだ時は、花殻
詰みと追肥を忘れずに。

 クンシランはそろそろ、花芽が上がってくる頃、クジャクサボテンも花芽が
作られる頃ですので、日によく当てるようにしましょう。肥料は不要です。

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■草花の種子まきと球根の植えつけ■
    
 そろそろ、草花類の種子まきや春植え球根の植付けの時期が近くなってきま
した。種子や球根などは早めに手配しておきましょう。

 種子まきの目安は低温で発芽するコスモスやアスター、ナスターチウムなど
はソメイヨシノが散る頃、もう少し温度が必要なアゲラタムやジニア、ペチュ
ニアはヤエザクラが咲き始める頃、高温性のサルビアやマリーゴールド、ケイ
トウ類はヤエザクラが散る頃、アサガオやヒョウタンはさらに10日くらい遅
くなります。

 春植え球根の植えつけは、ダリアやグラジオラス、ゼフィランサスなどは、
遅霜の恐れがなくなったら植えつけられます。アマリリスは少し遅く、ソメイ
ヨシノが咲き出す頃、熱帯性のカンナやジンジャー、アマリリスはヤエザクラ
が咲き出す頃を目安にしましょう。

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■イベント情報■
   
●ふくしま国際蘭展2002(福島県郡山市) 
 3月21日〜25日 郡山・ビックパレットふくしま 
 連絡先 Tel 024-924-1100

●2002日本フラワー&ガーデンショー(東京) 
 3月22日〜24日 有明・東京ビッグサイト 
 連絡先 Tel 03-3583-6157

●第1回福岡フラワー&ガーデニングフェスタ(福岡) 
 3月23日〜25日 小郡市簡保レクセンター跡地 
 連絡先 Tel 092-643-3489

●神戸蘭展2002(神戸) 
 4月12日〜16日 中央区・神戸国際展示場 
 連絡先 Tel 078-322-5360

●第4回国際バラとガーデニングショウ(埼玉) 
 5月17日〜22日
 所沢市・西武ドーム 
 連絡先 Tel 03-5551-9542 
 2月の記者発表によると、今回のシンボルガーデンは「印象派の巨匠モネの庭」
 がテーマになっているとのことでした。

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★前号のプレゼントについて★

 前号のプレゼント、プランターショベル3本セットに多数のご応募をいただ
きましてありがとうございました。約80名のみなさまよりご応募をいただき
ましたので、3名様を抽選で選ばせていただきました。

 次のプレゼントは、次号でお知らせします。お楽しみに!

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★杉井明美先生と行く「フロリアード2002&チェルシーフラワーショー」★
 NHK趣味の園芸でおなじみの杉井明美先生と、ヨーロッパ2大フラワー
フェスティバルを視察しませんか。オランダのフロリアード2002と、英国の
チェルシーフラワーショーを同時に見れる、楽しくてためになるツアーです。
●詳しくは、 http://www.knt.co.jp/ikebukuro/floriade1/index.html
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 最後までお読みいただいてありがとうございます。
 すっかり春らしい陽気の日が続いていますね。天気がよい日は、ふくらみ始めた
花のつぼみなど、春の訪れを見つける散歩をしてみるのもいいかもしれませんね。
 では、次号をお楽しみに。

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2002年02月22日号 最新号 2002年04月04日号

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