(3)常緑広葉樹は植え付けの適期です
針葉樹のクロマツは、今月も植え付けの適期です。常緑広葉樹は、ちょうど新芽が出て古葉の落ちる交代期なので、 植え付けにはこれから6月にかけてがよい時期です。カシ類、クチナシ、キョウチクトウ、サザンカ、ナンテン、モクセイ、ヤツデ等が適期です。
(4)花木等の手入れ
ツツジ、サツキの類は今月が花盛りですが、花が終わると下のほうから新芽が伸びてきます。丁寧な場合は花がらを摘み取り 実を結ばせないようにしますが、花後せん定といって刈り込みをすると、がっちりした形に仕上げることができます。
クマザサは新しい葉が伸びてきますが、丈を低くするには出てくる針状の心を手でひっぱって抜き取ります。 次から次へと出てきますので、根気よく続けるとがっちりと仕上げることができます。トウジュロやソテツも新葉が出てくると古葉は見苦しく見えるものです。赤茶けた古葉や垂葉を切ります。
- (5)病害虫の防除
- [1]もち病
ツバキやツツジにもち病が出ます。ツバキの子房が肥大して桃の果実のようになったり、サザンカでは葉が肥大して 耳たぶのようになってきます。ツツジでは同じように葉の裏や枝が膨れて緑色から白色に変わり、ちょうど焼きもちのようになります。元から切り取って焼き捨てておきます。
[2]チャドクガ
サザンカ、ツバキ、チャなどに好んでつきます。今月ごろに第1回の発生、8〜9月にもう一回発生します。 ふ化の初期に葉裏に群生しているのを見つけて、葉を取って焼き捨てるのが一番有効です。黄色でよく目立つので、注意すれば発見は容易です。大きくなると樹全体に散らばり葉を暴食しますので、ディプテレックス、スミチオンなどを
散布します。毒毛を持ち、触れるとはげしいかゆみを覚えますので、早期発見に越したことはありません。
[3]ツツジのグンバイムシ
ツツジ類の葉裏に群生し、成虫が葉の汁液を吸収すると白くなり落葉します。 4月から発生し、虫糞を出して葉裏に黒い汚点ができるので分かります。スミチオン、エカチンなどを散布します。
(6)日よけにつる植物を作りましょう
真夏の日よけにアサガオ、ルコウソウ、ヘチマなどをまいてみませんか。パーゴラの下に直接まいても、箱まきにして移動させてもよいでしょう。
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