(1)庭木の手入れ
[1]ウメ
ウメは乱雑に枝が伸びていますが、花芽はふっくらとして判別できますので、形と開花の状態を思い浮かべながら枝を切ります。長く伸びた徒長枝で、短い開花枝を出しているものは残します。長く伸びた枝は切り戻すか、不要なものは元から切ります。シダレウメは、垂れ下がった枝に逆行するような立ち枝を切ります。枝を切り戻す時は、上向きの芽の所で切るようにしませんと、樹形がこじんまりとまとまってしまいます。
[2]サルスベリ
暖地性の庭木で、来年出る枝に花を付けますので、今年開花しなかった枝や細い枝は不要です。樹の風情を考えて細い枝を思い切って切り取ってしまいます。毎年同じ所で切るとこぶしのようになって見苦しいですから、自然の樹形になるように切ることが肝心です。カエデも同様です。
[3]ハギ
ハギは毎年春に新しい枝を出して開花しますので、今年伸びた枝は今の時期に根元を数芽のこしてばっさりと切ってしまいます。ヤマハギは枝が太くなって高い位置で開花しますので、ボタンなどのように枝を残して幹仕立てにします。
[4]ヤマブキ
枝が年中緑色をしていますので毎年刈り取る必要はありませんが、古くなった稈が白っぽくなってきますので、元から切って新しい稈と更新します。また新しい枝でも冬になると先端の枝分かれした部分が白っぽく枯れてきますので、この部分だけを切り戻します。
[5]ヤツデ
11月に白色花を咲かせてから黒い実が成り、ヒヨドリのよいえさになりますので、そのまま残してもよいのです。見苦しいと思う時は、花柄の所で切ります。古葉は黄変して垂れ下がりますので、元気の良い葉を残して下葉を切ります。
[5]その他の花木
ボケは、2年生の枝の基部にもぶつぶつした花芽がついています。徒長枝やからみ枝を取り、今年のびた枝を切り戻しておきます。センリョウも切花用には元の3〜4芽を残してから切ります。
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