ヤマブキソウは、本州、四国、九州の里山や平地の林の下に生えるケシ科の宿根草です。腐植質の厚く積もった落葉樹林に多いのですが、スギなどの針葉樹林にも生えることがあります。温かみのある黄色の花を木のヤマブキ(バラ科)にみたててこの名がつきました。葉の形により、ホソバヤマブキソウ(小葉の幅が狭い)、セリバヤマブキソウ(小葉が深く裂けセリの葉状)の変種があります。ケシ科の山草では、コマクサやリシリヒナゲシ、エゾエンゴサクなどが有名ですが、このヤマブキソウも花のきれいさとやさしい草姿から人気があります。外国でも、日本を代表する山草のひとつとして珍重されているといわれます(分布は中国までありますが)。
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