日本園芸協会美顔と美容のハーブ
ENJOY!

1ジャーマンカモマイル 2ローズマリー 3ラベンダー
4セージ 5ローズ 6ペパーミント
7タイム 8レモンバーム 9ポットマリーゴールド
10ジュニパーベリー 11リンデン 12マロウ
13紅茶 14ローズヒップス 15ハイビスカス

レモンバーム 「脳の働きを活発にし、メランコリーを追い払う」といわれる心強いハーブです。このハーブの学名は「Melissa officinailis」。メリッサは「蜂」を意味しますから、その薬理効果以外にも、甘味源ハチミツを採るために、タイム同様、日々の暮らしの中で大切なハーブだったことがわかります。ひとことで言えば、頭から爪先までの全機能を良くしてくれる現代人の若返り薬といえそうです。ゆっくりした効果ですが、脳、神経、心臓、消化器、女史の生理機能などの働きを整え、丈夫にしてくれます。このレモン風の香りは、気分を安らかにさせ、古来から、うつ病の治療にも用いられてきました。ティーを飲用やローションに利用すれば、乾性肌が改善されます。
レモンバーム

ポットマリーゴールド お彼岸に使う「金盞花」がここで言うポットマリーゴールドです。抗炎症作用、整肌作用にすぐれたハーブで、皮膚に対する働きはカモマイルと同等、あるいはそれ以上かもしれません。吹き出物を抑え、腫れをひかせ、痛みを取る効果にすぐれ、飲用や湿布、塗布して用います。ローションにすれば素肌をしっとりと滑らかにし、髪には美しいつやを与えるリンス剤になります。また、17世紀の処方によれば、あらゆるタイプの解熱や心臓病にも使われていた記録があり、頭痛、歯痛、悪寒の治療薬にもなっていました。金髪女性は美しい金髪を保つためにこの花を用いました。花弁はシルクや羊毛の黄色系の染色にも適しています。
ポットマリーゴールド

ジュニパーベリー ネズの仲間で、針葉樹特有のテルペン系の香りがします。軽く心地よいジュニパーベリーの香りはリフレッシュ効果に優れ、心を落ち着かせ、神経を強壮にしてくれます。ローズマリーと並んで病室などの空気清浄化に使われるのは、強い抗毒、消毒作用のためです。神経系、内臓、皮膚、血液、泌尿器系に対して働き、継続的に用いても有害な反応はまったく生じないといわれています。ユーゴスラビアでは民間のバンノウ薬になっています。皮膚を強くし、脂性肌を整え、ニキビを治します。女性の生理機能を整え、利尿、血液浄化の各作用にすぐれていることも記しておきましょう。
ジュニパーベリー

リンデン ゆったりと穏やかに作用するリンデンは、特にお年寄りや子供たちにも安心して使えるハーブです。香りにもクセはまったくありません。ティーやローション、入浴剤として用いるのが一般的ですが、あらゆる鎮静作用が期待できます。不眠症、不安症、神経疲労を癒し、ぜんそくも軽くします。イライラが原因の内臓不調にも、ペパーミントなどとブレンドしたティーを試してみて下さい。また、発汗作用と鎮静作用が相まって、風邪のひき始めにはとても良く効きます。花と苞に含まれる粘液は、肌を滑らかにし、炎症を鎮めるのに役立ちます。
リンデン

マロウ リンデン同様、クセがなく、お年寄りや子供たちにも与えやすいハーブです。この花のティーが、目の覚めるようなブルーになることを知れば、むしろ面白さを多いに利用するのもよいでしょう。ティーは放っておくとグレーになり、レモン汁を落とすとピンクに変わります。それはさておき、このハーブ全体に含まれる粘液には優れた鎮静、軟化作用があり、多くの症状を軽減することができます。肌質を問わず、皮膚を柔らかく滑らかにし、シミ、ソバカスを目立たなくしてくれます。また、体内の毒素を排出し、便通を整えることもよく知られています。効能はマロウ(ウスベニアオイ)より、マシュマロウ(ウスベニタチアオイ)の方が強力です。
マロウ

紅茶  ノンカロリーの嗜好品として、飲むことばかりが優先していますが、「茶」はもともとハーブなのです。ここでは紅茶についてふれます。適度な濃度のカフェインは神経をほどよく高揚させますから、気分転換に役立ち、疲労回復や思考力を高める作用があります。紅茶のカフェイン量は少なくありませんが、タンニンとともにあるため、むしろ消化を助けてくれます。また、タンニンには解毒作用があるので、二日酔いには効果的です。紅茶にタイムやローズをブレンドして、たっぷり飲んで下さい。肌質を問わず、収れん性のローションとなり、脂性肌を整えます。濃いティーでリンスすると、髪はとても艶やかになります。
紅茶

ローズヒップス  バラの実は、アスコルビン酸C2H8O6が化学的に組成されるまでの長時間にわたってビタミンC源として利用されてきました。一般に野生種のドッグローズ(ロザ・カニーナ)が、スイートブライアーの実で、酸味のあるさわやかな香りがします。真紅の実はは果物として食されたり、菓子作りの材料として用いられ、すっきりとした酸味が特徴です。レモンの20倍とも50倍ともいわれるビタミンCをはじめとして、A、B、Eに富み、優れた利尿効果や肝機能を高める作用が知られています。シミ、ソバカスの予防対策に効果的です。
ローズヒップス

ハイビスカス  マシュマロウと同じアオイ科の一年草で、私たちがこの名を聞いてすぐに想像する、いわゆる「ハイビスカス」とは異なります。熱帯から亜熱帯地域で食用として栽培されている原種に近いものです。赤く肥厚したガクは果実酸を多く含み、酸味のあるルビー色のティーは喉の渇きを癒す最適な飲料になります。ローズヒップとブレンドするには同重量を基本にすると美味です。新陳代謝を良くし、身体をアルカリ性にし、便通を整えます。浸出液は肌を中性に保つ収れん性ローションになります。
ハイビスカス


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