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    園芸ファン通信      【Vol.28】  2003年4月9日号

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 今回は、最近注目されてきているダリアを使った庭の演出やこれからの季節
に役立つバラの手入れ、春先に販売される山草類の手入れや花鉢物を外に移す
時の注意などの内容をご紹介します。

■■■■■■■■■■■■■■■今号の目次■■■■■■■■■■■■■■■

(1)人気急上昇!!ダリアを植えよう

(2)肥料を効かせて見事な花を咲かせよう
  ―――バラの芽だし肥と春さきの管理

(3)夏越しに気をつけたい山草鉢物
  ―――玉咲きサクラソウ、クモマグサほか

(4)そろそろ外に出したい花鉢物

(5)季節の手入れポイント
  ―――花壇・ガーデニング、庭木・花木、花鉢物、家庭菜園・ハーブ

(6)イベント情報
  ―――趣味の園芸フェスティバル、神戸国際蘭展ほか

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(1)ダリアの新しい楽しみ
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 名前がよく知られている割に、今ひとつ人気が出なかったダリアですが、ガー
デニングが盛んになるにつれて、そのよさが見直されてきました。

 このダリアは品種が豊富で、花形、花色の変化が多く、花径も極小輪から巨
大輪までとバラエティーに富み、いろいろなガーデンシーンで使えるのが特徴。
最近は銅葉(黒葉)の品種も導入されて、いよいよ面白くなりました。今年は、
ダリアを使った庭を新しく演出しましょう。 

<ダリアの使いかた>
○大輪・巨大輪系
 草丈も1メートルくらいになり花のボリュームがありますので寄せ植え花壇
のメーンやボーダー花壇の背景に。鉢植えならば10号鉢以上の大鉢がよいで
しょう。

○中小輪系
 多花性ですので花壇の主役に適します。

○矮性・銅葉系
 色別にそろえて模様花壇や縁取りに。銅葉系は庭のアクセントにもよいもの
です。

<植え方>
・球根の入手
 品種の豊富な大きなガーデンセンターか園芸店で選びましょう。良球は首の
部分がしっかりしているもの。首が折れたり傷の付いているものは避けます。
特に大球である必要はありません。

・植え付け時期
 夏の暑さに弱いので、暑くなる前の6月に咲かせるのがポイント。そのため
には遅霜の恐れがなくなったら植え付けます。サクラ(染井吉野)が散る頃が
目安です。鉢植えならば、もう少し早く植えて、暖かい室内で発芽させてから
外に出すようにしてもよいでしょう。

 北海道など夏の涼しい地方は、夏もそのまま咲かせられるダリア栽培の適地
です。5月中旬〜6月上旬に植え付ければ、10月初めくらいまでよい花を咲
かせてくれます。

・植え方
 日当たりと通風、排水のよい場所を選び、あらかじめよく耕し、1球当たり
堆肥や腐葉土5リットルと有機化成肥料2つかみほどをすきこんでおきます。

 植え付けの間隔は大輪・巨大輪系で90センチ、中小輪系で60センチくら
いです。球根は横向に置き、芽のわきに支柱を立てておきます。覆土は5セン
チくらいです。

 なお、アブラムシの予防に球根の少し下にオルトランやエカチン粒剤をひと
つまみ入れておくとよいでしょう。
 芽が出てからの手入れについては次号で説明します。

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(2)バラの芽だし肥料と春さきの管理
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 バラの新芽は気温が上昇するにつれ伸びだします。バラは手をかければそれ
だけよい花を咲かせてくれますが、その分、手を抜けない種類です。今年こそ、
万全の手入れをしてよい花を咲かせましょう。

<肥料>
 バラは肥料を好みます。芽が動き出してきたら、10日に1回、リン酸分の
多い液体肥料(規定の倍率で薄める)を1株あたり3リットルほど与えます。

<病害虫防除>
 新葉が展開する頃から、病害虫の対策を立てます。アブラムシなどにはスミ
チオン乳剤かオルトラン乳剤を、うどんこ病の予防にはミラネシン水和剤、ダ
コニール水和剤を散布します。

<芽摘み>
 樹勢が強くて一つからいくつもの芽が出た場合は、整理が必要です。中央の
元気のよい芽を残して、残りを指で摘み取ります。また、茎の下部から出た芽
も同様に摘み取ります。

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(3)可憐な山草鉢物の手入れ
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 春先になると、可憐な山草類が鉢物として販売されています。可愛らしく、
宿根草だから来年の花が咲かせられると思って、手を出される方も多いようで
す。

 ただ、気をつけたいのが、夏越しです。山草類は暑さに弱いものが多く、夏
を越せないものも多いのです。

<夏越しの難しい山草類>
 球咲きサクラソウ(プリムラ・デンデキュラータ)、ヒマラヤサクラソウの
名前で売られているプリムラ・ロゼア、メコノプシス、フリチラリア・ミカエ
ロフスキー(ユリ科、球根)、カロコルタス(ユリ科、球根)など

 夏は半日陰のなるべく涼しい所で越させる。球根類は掘り上げるか鉢ごと雨
の当たらないところに移す。

<花後に植え替えるとよい山草鉢物>
 ミヤマホタルカズラ、エーデルワイス、ヒトリシズカ、イカリソウ類、クモ
マグサ(洋種クモマグサ)、八重咲きヒメリュウキンカ、ミヤマオダマキ(小
株の寄せ植え)など

 こうした鉢物類は株の大きさと比べて小さな鉢に植えられていることが多く、
そのままにしておくと、夏に根詰まりを起こして枯れてしまうことがあります。
鉢に根の回った株は、花後に一回り大きな鉢に移してやるとよいでしょう。

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(4)鉢物の管理
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 サクラ前線もだいぶ北上してきましたね。ソメイヨシノが咲くようになれば
ガーデニングはいよいよ、舞台が外に移ります。いままで室内で管理していた
鉢物類も遅霜の恐れがなくなった地方から、そろそろ外に出しましょう。

<外に移す種類>
 プリムラ類、マーガレット、ゼラニウム、パンジーゼラニウム、ガーベラ、
ブルーデージー、ユーリオプシスデージー、アルストロメリア、アザレア(ベ
ルジアンアザレア)、ハゴロモジャスミン、ディモルフォセカ、ナスターチウ
ム

<外に出すときの注意>
 外に移すときは、風の弱い晴天の日が続きそうなときを選びます。最初は、
風や霜の避けられるベランダや軒下に4、5日置いて外の環境に慣らします。
 なお、寒の戻りのときや夜、冷え込みそうな場合は室内に取り込みます。

 また、室内で管理していたときと外に出したときでは、土の乾き具合が違っ
てきます。温度が低くなると土は乾きにくくなりますが、多少でも風が吹いた
ときなどでは急に乾いてきます。外に出した当初は水切れに注意しましょう。

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(5)季節の手入れポイント
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<花壇・ガーデニング>
 パンジー・ビオラなどの春花壇が盛りです。しかし、春花壇がうまく作れな
かった方や、これから花壇を作ろうという方なら、そろそろ遅霜の恐れもなく
なりますので、ペチュニア花壇を作りましょう。

 ただし、ペチュニア類は雨とナメクジに弱いので、盛り土をした花壇や傾斜
地の花壇、コンテナ花壇がよいでしょう。良株は根元のぐらつかない下葉まで
しっかりしたもの。枝数のある株なら、枝を5センチくらいに切って清潔な川
砂に挿せば、2週間くらいで発根します。

*協会のホームページ『季節の園芸作業(4月号)』に、春挿しの方法が載り
ます。ご覧ください。
=> http://www.gardening.or.jp/colum/index.html#haru

 なお、春花壇では、追肥と花がら摘み、大きくなりすぎた株や伸びすぎた枝
の剪定も忘れずに。

<花木・庭木>
 ウメやロウバイ、サンシュユ、サザンカ、ミツマタなど花が終わった花木は、
早めに剪定やお礼肥えなどの手入れをしましょう。

 また、新芽が伸びだすにつれ、アブラムシなどが発生します。アブラムシな
ど吸汁性の害虫には浸透移行性(散布すると、葉から吸収されて樹液に入り、
3週間くらい殺虫効果がある)のエカチン乳剤、オルトラン乳剤の散布が効果
的です(ウメは薬害を起こしやすいのでエストックス乳剤がよい)。

 ただし、ケムシ類には効かないので、その場合はスミチオン乳剤を散布します。
 また、ツバキ・サザンカ、アジサイ、ツツジ・サツキ類の春挿しができます。

*協会のホームページ『季節の園芸作業(4月号)』に、春挿しの方法が載り
ます。ご覧ください。
=> http://www.gardening.or.jp/colum/index.html#haru

<花鉢物>
 シャクナゲやボタン、ハイドランジア(セイヨウアジサイ)、羽衣ジャスミ
ン、クレマチスなど、春咲きの花木の鉢物が目に付きます。

 こうしたものは、いずれも温室で促成栽培で花を咲かせたものですから、花
屋さんの店頭に並べられてすぐの鉢を選び、購入したら、強い風の当らない日
溜りにおき、冷え込むときは暖房の風の直接当らない室内に取りこみましょう。

 まだ外に出せない、ハイビスカスなど熱帯性の花木類もそろそろ、芽が動き
出します。水の吸い上げも盛んになりますから、水やりを多くします。

<家庭菜園・ハーブ>
 家庭菜園もいよいよシーズンイン。レタス、ホウレンソウ、コマツナ、ネギ、
カブ、ハーブではコリアンダ、オレガノ、チャイブ、カモマイル、フェンネル
などの種子のまきどきです。トマトやナス、キュウリなどの果菜類の植え付け
や高温性のモロヘイヤ、オクラ、バジルなどの種子まきはもう少し待ちます。

 2〜3月に植えつけたジャガイモがそろそろ10センチくらいに伸びてきた
はずです。芽かきと追肥、土よせをしましょう。

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(6)イベント情報
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●神戸蘭展2003(神戸・神戸国際展示場)
 4月2日〜6日
 連絡先 Tel 078-322-5360

●第5回国際バラとガーデニングショウ(埼玉・西武ドーム)
 5月16日〜21日
 連絡先 Tel 03-5551-9542 

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最後までお読みいただいてありがとうございます。

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