日本園芸協会毎月の庭木の手入れ
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■1月■ 2月 ■3月■
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(1)ストーブ園芸のすすめ
 2月に入りますと、大手の園芸会社から春の園芸カタログが発行されます。植木屋さんと違って小さな苗しか扱っていませんが、珍しいものや新しい品種が豊富に揃っていますので、庭に彩りを添え、育てる楽しみを味わうにはよい方法です。数に限りがありますので、早めに注文したほうが安全で、よい苗が入手できます。
 このほかに書店で店頭販売されている月刊誌もたくさんあり、園芸や庭造りに関するアマチュア向きの入門書、専門技術書なども2月頃から春に向けていっせいに売り出されます。今まで店頭に見かけなかった本が並ぶのも今の時期ですから、書籍あさりも楽しみの一つです。

(2)生垣の根切りをしましょう
 生垣を刈っても刈っても伸びすぎて困るという経験はありませんか。種類にもよりますが、長い間に根が遠くへ伸びると枝が横に伸びすぎたり、下枝が上がったりします。これは古い生垣に多くあります。こういう場合は、根切りをするとがっちりとした生垣に再生できます。幹の太さの5〜6倍離れた場所を、スコップで掘り起こして根を切り、ここへ施肥をして埋め戻します。両側を一度にやると樹勢が衰弱しますから、片側ずつ2年かけて行いますと、後は丹念に刈り込みを続けるだけで当分大丈夫です。
 花木類でも元気がよすぎて花付きの悪いものは、根が伸びすぎている場合が多いのです。寒肥や根切りは、こういう意味で 施肥以外の効果もあるのです。ウメ、ウメモドキ、カイドウ、タイサンボク、ツバキ、フジ、ハナモモなどの花付きが悪いものは、是非試してみましょう。
生垣の根きり

(3)落葉果樹類を植えましょう
 イチジク、ウメ、カキ、クリ、ナシ、モモ、ブドウなどの落葉果樹類は、今月中旬から3月のお彼岸にかけて植え付けの適期です。果樹を庭に植える事は昔は嫌いましたが、今はこだわりません。ただ日当たりがよく、枝を充分に伸ばせる場所でよく肥えていなければ収穫は望めません。そのため、広い庭でないとよくありません。植え場所は、イチジクは湿気の無い所でもよく、ウメは花の咲く頃に風当たりの少ない所、カキは粘土質、ブドウは乾燥気味の土質がよく似合います。

(4)藤棚のフジをせん定しましょう

藤のせん定

 フジの太い枝は棚状に平均に配置してありますが、この主枝から出た枝は長いつる枝になり、乱雑になっています。この枝の芽を見ますと枝の基部にある3,4芽はふっくらとしており、それから先はやせた芽がついております。 この太った芽が花芽で、春に花が咲き枝が伸び出します。そこでその花芽を残して、それから先の枝はもったいないようですが、ばっさりと切り戻します。短い枝で花芽を持たない枝も切りますが、細い枝が束状に群がって先に花芽を持っているものは そのまま大切に残すようにします。ノウゼンカズラも同じ要領でせん定します。