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2001年11月07日号 最新号 2001年11月20日号

園芸ファン通信          【Vol.1】 2001年11月7日号

★11月前半の行事/立冬(11月7日)/七五三(11月15日)
 紅葉前線もだいぶ南下し、街中でも色づき始めた木が出てきたようです。また、各地で菊花展がにぎやかに催され、秋の園芸シーンもとうとう終盤です。
 さて、今月の7日が立冬ですが、「冬の始まり」というにはちょっと早いような気がします(北の地方の方、ごめんなさい)。ちなみに、日本各地の初霜の平均値は次のようになっています。

旭川(10月6日) 札幌(10月14日) 仙台(11月6日) 新潟(11月24日)
東京(12月1日) 長野(10月25日) 名古屋(11月21日) 大阪(11月27日)
鳥取(11月24日) 高松(11月20日) 福岡(12月2日) 鹿児島(12月28日)
(国立天文台編 理科年表より)
■今月の手入れポイント■
<花壇・ガーデニング>
 そろそろ、秋花壇も仕舞いの時期。霜が降りて、ダメージを受ける前に片付けましょう。代わりに、パンジーやハボタンなどの冬花壇を作る時期です。冬花壇の草花は、植えてから根付くまでに2週間ほどかかりますから、霜が本格化するまえに植え付けるのがベストです。そのためには、いつごろ、霜が降りるようになるかの予測が大切です。

<花木・庭木>
 今月で、ほとんどの樹木が生長を終わりますので、そろそろ、冬の手入れができるようになります。しっかりと手入れをして、きれいな庭で、正月を迎えましょう。マツ類のもみ上げやヒバ類の手入れは次号で紹介します。

<花鉢物>
 モミジの紅葉やイチョウの黄葉は、気温が7〜10℃をわると始まるといわれます。ちょうどこの時期が、観葉植物や洋ラン類など、熱帯・亜熱帯植物を室内に取りこむ適期です。なお、室内に取り入れる前には、薬剤を散布して病害虫の防除を行います。

<家庭菜園・ハーブ>
夏や秋早めにまいたハクサイやダイコン、カブ、ホウレンソウ、コマツナなどの収穫が始まります。温度が低くなるにつれ、生育もゆっくりになりますので、使う分の収穫にとどめ、畑において必要な分だけ収穫するようにしてもよいでしょう。
 また、エンドウ、ホウレンソウ、コマツナの種まきができます。また、キャベツやブロッコリー、カリフラワーの苗の植えつけもまにあいます。ハーブ類も休眠に入ります。寒さに弱いセンテッドゼラニウムやヘリオトロープ、レモングラス、非耐寒性セージ類(メキシカンセージ、パイナップルセージなど)は、冬越しの準備をしましょう。

◆秋花壇の始末とパンジーの植えつけ

 霜が降りる頃になると、長く花を咲かせつづけてくれたコスモスやサルビア、マリーゴールドなどの秋花壇もおさめの時期。草姿も乱れてきていますので、「ご苦労様」とお礼の言葉をかけて整理しましょう。

 手で抜ける株は手で、コスモスなど根の張っているものはシャベルで掘り上げます。枯れ枝や古根を取り除いた後は、土を掘り返し、堆肥に苦土石灰などをすき込でから平にならします。コガネムシの幼虫や夜盗虫がいたら、つまんでビニール袋などに入れて捨てましょう。

 冬〜春花壇は、品種の豊富なパンジー・ビオラをメインにするのが見栄えがします。パンジーは、花色が単色のもの、黒目が入ったもの、パステルカラーのもの、花の大きさも大輪から中小輪のものまでいろいろな種類が出回っています。品種によって草丈も色々ですから、花の好みだけでなく、できるだけ草丈の揃ったもので花壇を組みましょう。小輪のビオラも花色が多くなりました。草姿も小型ですからパンジーとは分け、ビオラだけで組むのがベストです。
  
 良苗は、茎のぐらぐらしない根張りの良い株。お店に長く置かれた株は、間延びしたりアブラムシがついているものもありますので注意しましょう。パンジーは花色ごとにまとめて使うものですので、あらかじめ大雑把なデザインを組んでから、品種ごとにまとめて買いましょう。また、落葉樹下などのナチュラル花壇や、宿根草花壇の飾りに使うときは、1箱売りの安くなった混合株もの(古くなった株が多いのですが)が割安です。

(パンジー花壇)
 色別に分けて植えたパンジーの回りを、草丈の低いクリサンセマム・ノース ポールやディジー、ビオラで囲んだパンジー花壇は、失敗なく作れる冬花壇の定番です。ポイントは色を多くしすぎないこと。最低でも1色7、8株はまとめたいもの。配色は冬だけに暖色系の黄色(または赤)を中心にするのが無難です。黄色が引き立つように回りにピンクや薄い紫、白の株を添えればよいでしょう。株間は、最初はやや寂しいくらい(10センチほど)あけて植えると、春になって株が生長したときに慌てなくてすみます。植えてすぐに見ごたえを、という場合は、葉が触れ合わない程度に密に植え、春になって生長したら植え直します。

◆種子まきと球根の植えつけ

 そろそろ今年最後の種子まきのときです。シャーレーポピー、スイートピー、ソラマメ、エンドウ、ホウレンソウ、コマツナは11月中旬頃までにまきましょう。マメ科のスイートピー、ソラマメ、エンドウは移植を嫌いますので、直まき(畑や花壇に直接まく)かポットにまいて、本葉が2、3枚になったら定植します。ホウレンソウ、コマツナは直まきし、霜が降りる頃にはビニールでトンネルを作ってやります。

 また、チューリップやクロッカスなどの秋植え球根を植えていない方は、今が最後のチャンス。値段もシーズン初めの半分くらいと安くなっていますので、皮に傷や病斑がなく、重くずっしりと感じられるものを選んで、すぐに植えつけましょう。


◆花鉢物類の取りこみ

 夏の間、外で育てていた観葉植物、洋ラン類、クンシラン、ノボタンなど寒さに弱い鉢物類などは、霜の下りる前に室内や軒下にとりこみましょう。庭植えにしていたハイビスカスやゲンペイカズラ、ハーブのセンティッドゼラニウムやヘリオトロープなどは、掘り上げて根を少し切り一回り小さな鉢に植え直します。同時に枝も1/3ほど剪定しておきます。
 また、室内に取り入れる前に薬剤散布をしておきましょう。室内は温度が高く、通風が悪いことが多いので、ワタカイガラムシやアブラムシ、ハダニなどが大発生しがちです。とり入れる前に、殺虫剤、殺ダニ剤を散布しておきましょう。シンビジウムなど葉の付け根にカイガラムシなどが潜んでいることがありますので要注意。また、鉢の底のナメクジにも気をつけましょう。


◆菊花展情報

いよいよ菊のシーズン到来です。全国各地で菊花展が開催されます。
◎二本松の菊人形(10月1日〜11月23日)
福島県二本松市(霞が城公園)
 http://www2.pcsn.co.jp/~nihonmatsu

◎日比谷公園の菊花大会(11月1日〜23日)
東京都千代田区(日比谷公園)

◎弥彦山の菊まつり(11月1日〜24日)
新潟県西蒲原郡弥彦村(彌彦神社)
 http://www.e-yahiko.com/

※ その他の菊花展情報は、下記でご覧になれます。
 http://www.gardening.or.jp/ivent/index2.html

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