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2002年01月10日号 最新号 2002年02月07日号

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    園芸ファン通信          【Vol.6】 2002年1月23日号

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 例年より寒さの厳しい日が続いたと思ったら、3月くらいの陽気が何日もあっ
たりと、翻弄されてしまいますね。さて、いよいよ大寒を迎え、これから来月
の上旬が寒さのピークといわれます。日本各地の、これまでの最低温度レコー
ドは次ぎのとおりです(カッコ内は記録日)。

・旭川 −41.0℃(1902.1.25)  ・札幌 −23.9℃(1945.1.18)
・仙台 −11.7℃(1945.1.26)  ・新潟 −13.0℃(1942.2.14)
・東京 −9.2℃(1876.1.13)  ・長野 −17.0℃(1934.1.24)
・名古屋 −10.3℃(1927.1.24) ・大阪 −5.5℃(1981.2.27)
・鳥取 −7.4℃(1981.2.26)  ・高松 −7.7℃(1945.1.28)
・福岡 −8.2℃(1919.2.5)   ・鹿児島 −6.7℃(1923.2.28)
・那覇 6.6℃(1967.1.16)
(国立天文台編 理科年表より)

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■季節の手入れポイント■
 
<花壇・ガーデニング> 
 早咲きのクロッカス(寒咲きクロッカス)やスノードロップ、スイセンなど
が咲き出します。庭で枯れ葉などがかぶさっているところは取り除き、また、
花後は、種子ができないように、花殻を摘むようにしましょう。
 また、空いている花壇で天地返しをしてないところがあったなら、今のうち
にしておきましょう。シャベルなどで花壇を掘り返し、下の土を上に出して寒
さや乾風、日光に当てると、病害虫の発生が少なくなります。

<花木・庭木>
 ロウバイが満開になり早咲きのウメもちらほら咲き出してきました。寒さは
続きますが、春は確実に近づいています。
 花木・庭木類の寒肥や冬の薬剤散布を済ましていない方は、来月の前半くら
いまでに行なうようにしましょう(バックナンバー参照)。

<花鉢物>
 園芸店の草花も冬の花から、プリムラ類にサイネリア、マーガレット、球根
類など春の花に変わってきました。店先に長く置かれていた鉢は、寒風で傷ん
だり、水切れを起こしたことがあったりするものです。葉に傷みのあるもの、
下葉が黄色くなっていたり、枯れているものは要チェックです。

<家庭菜園・ハーブ>
 家庭菜園はまだ休眠の時期。土寄せし収穫を遅くしている野菜やビニルトン
ネルやべたがけシートをかけて栽培してきたホウレンソウやシュンギクなども
減ってきましたね。そろそろ、春〜初夏収穫用に、ビニルトンネルを利用して、
コマツナ、カブ、ダイコンなどの種子をまきましょう。

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■花鉢物の管理■
    
●シンビジウム
 最頂部の花が咲き出したら、花茎を元から切って、切花として楽しむように
しましょう。そうすると、株の消耗が少なくてすみます。

●ファレノプシス(コチョウラン)
 花茎の元を1節を残しておくと、その節から新しく花芽が上がってきてくる
ことがあります。花は一回り小さくなりますが、二度楽しめるわけです。ただ、
あまり咲かせると株が弱りますので、この場合は、早めに2輪くらい咲かせた
ら切り取りましょう。

●シクラメン、プリムラ・オブコニカ
 葉組をして、花茎を中心に集め、また大きい葉を外側によせ、光が中に入る
ようにします。咲き終わった花や黄色くなった葉は、無理に引っ張らず、少し
萎れてから、根元をひねって抜き取るようにします。

●追肥と花殻摘み
 花が次々と咲き上がってくるタイプの鉢物には、追肥を与えましょう。液肥
なら、10日おきくらいです。また、花殻摘みも忘れずに。プリムラ類、シク
ラメン、マーガレットにはかかせません。

●そのほか
 ポインセチアは低温と過湿に注意。低温(5、6℃くらい)で越冬させてい
るハイビスカスやブーゲンビレアは落葉しても枝がみどりならば大丈夫。枯れ
ていないので、1週間に1度くらい水やりしましょう。

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■土作りをしましょう■
   
 花壇や家庭菜園の天地返しはお済ですか。
 天地返しは、1度土を掘り上げた後、2週間くらいしたらもう1回掘り返す
ようにしましょう。ついでに、苦土石灰を1uあたり150gほどばらまいて
土と混ぜ合わせておきます。さらに1週間以上後に堆肥を1uあたり2、3kg
すきこんでならせば、土作りは万全です。
 なお、新しく花壇や菜園を作る場合は、最初に熔性リン肥(熔リン)を1u
あたり200gくらいばらまいてから耕し、その後に石灰(苦土石灰)、少し
して堆肥(1uあたり5kg)をすきこむようにします。

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■ツルバラの剪定と誘引■
     
 ツルバラの剪定と誘引をしましょう。

 まず、大輪系のやり方。

1.枯れ枝や小枝、細枝を切り取り、ツルの先を3、40センチ切り詰める
 (充実した外芽<外側に向いた芽>の上で切る)。

2.古いツル(3年め以前の枝)は花を付けにくいので、不要な古いツルは元
  からノコギリで切り落とす。古いツルから、元気よく新しい枝が伸びてい
  る場合は、その新しい枝のところまで切り戻す。

3.残したツルの小枝は2、3芽残して切り詰める。

4.残したツルをなるべく水平になるように誘引し、紐で固定する。

5.ツルとツルはなるべく交差しないように配置し、ツルの上下の間隔は30
  センチくらい取る。

 中・小輪系は、古いツルにもよく花をつけるので、無理に切り取ることはあ
りません。ほかは、大輪系と同じです。
 なお、バラに元肥をあげていない場合は、なるべく早めに施しましょう。1
株当り油粕、骨粉、過燐酸石灰各300gを牛糞(15リットルくらい)に混
ぜを、株元から4、50センチ離して溝を掘り土に混ぜ込みます。これはツル
バラの場合も、H・T系の場合も同じです(H・T系の剪定は次回に)。
 
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■イベント情報■
 
●洋ラン展
 1月31日〜2月6日 渋谷・東急百貨店本店 
 連絡先 Tel 03-5251-2185

●関東東海花の展覧会
 2月1日〜3日 池袋・サンシャインシティ文化会館 
 連絡先Tel 03-3434-9554

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★前号のプレゼントについて★

 ポケットサイズの園芸入門書「ニュー・マイグリーン」シリーズ(主婦の友
社)に多数のご応募ありがとうございました。
 合計15冊ご用意しておりましたが、86名の方よりご応募いただきました
ので抽選とさせていただきました。

 次のプレゼントは、次号でお知らせします。

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 最後までお読みいただいてありがとうございます。
 まだまだ寒い日が続きますが、天気のいい日は外も気持ちがいいですよ。
 他の家のお庭を眺めたり、園芸店をのぞいてみたり…。
 楽しく春を待ちましょう。

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